特集

NettyLandかわら版7・8月号 「グローバルシティズンを育てる私学の教育」アンケート結果報告-4-

NettyLandかわら版7・8月号 「グローバルシティズンを育てる私学の教育」アンケート結果報告-4-

その4―共学校(2)―
◆専修大学松戸中学・高等学校
◇ネブラスカ修学旅行、ISAプログラム、オンライン英会話
学習活動の集大成として中学3年生全員が参加するアメリカ・ネブラスカ州への海外修学旅行は本校オリジナルのプログラムで、英語「で」学ぶ貴重な体験ができます。その1週間後には日本に留学しているアジア圏を中心とした留学生を本校に招き、オールイングリッシュで行うISAプログラム、9月には世界100ヵ国以上の英語講師との会話が楽しめるオンライン英会話がスタートし、楽しく継続的に英語の力を伸ばすことができます。

◆千葉明徳中学校・高等学校
◇総合・土と生命の学習
「土と生命の学習」では主に学校内の田畑(自然フィールド)で作物を育てる体験をしながら、1・2年生合同班でSDGsに関連したテーマに沿って「調べて・まとめて・書いて・発表する」取り組みを行っています。食糧問題や自然環境保全、教育などに目を向ける生徒が増えています。
◇課題研究論文
2年生の後半から3年生にかけて行う「課題研究論文」では、それぞれが興味関心を持つ内容からテーマ(課題)を設定し、自らが考える「問い」に対しての「仮説」を立て、研究し、論文としてまとめる取り組みを行っています。身近なテーマで行いますが、国際的な問題に目を向ける生徒や、海外の先行研究をもとに課題を発見する生徒も多く出ています。
◇英語・通常の授業/ベルリッツ英会話/Z会オンラインスピーキング
英語の授業は常に海外に目を向けるきっかけになりますが、通常の授業では授業の冒頭で英語の歌を歌ったり、レシテーションコンテストを行ったりすることが、外国語、ひいては外国の文化に興味を引くきっかけになり得ます。
プログラムとしては、英会話教室のベルリッツと提携し、ベルリッツ講師による英会話の授業を1・2年生に対し1クラス20名以内の少人数制で展開しているほか、3・4年次にはZ会のオンラインスピーキングを授業内で年間20レッスン提供し、個別の英会話体験ができるようにしています。ベルリッツ講座とオンラインスピーキングは一貫コース独自の取り組みになっています。5年次の研修旅行も一貫コースのみ行き先をハワイに設定し、現地高校生・大学生との交流が行われます。希望者を対象とした一貫生だけのボストン語学研修や、全員参加のTOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)の研修も数回組まれています。
(ハワイ、ボストン、TGGの研修についてはここ2年間未実施です)

◆東京農業大学第一高等学校・第一高等学校中等部
◇English Camp
ベルリッツやAchieve GOALと連携

◆新渡戸文化中学校・高等学校
◇オンライン英会話:オンラインにてフィリピンの同世代の学生と対話する。
◇スタディーツアー:オンラインや実際に渡航(コロナ前)して、現地の同世代や大人とつながる。
◇Happiness Bridge:オンラインで大人1対生徒2〜3人の小部屋をつくり、20〜30分の対話を行う。海外からの参加もあり。

◆八王子学園八王子中学校・高等学校
◇社会総合
総合コースリベラルアーツ系および文理コース進学クラスにおいて、2単位でSDGsをテーマに探究学習を行うものです。論文執筆とプレゼンテーションを実施します。
◇学園祭における模擬店利益の寄付
本校では高校3年生が模擬店を出店するのですが、国際赤十字やUNICEF、UNHCRなどの信頼できる国際機関の中からクラスで寄付先を話し合い、利益のすべてをクラス単位で寄付します。自分たちが企画して得ることができた利益がどこに寄付をされるのか、各クラスが店舗に必ず提示するようにし、日本では未成熟な寄付文化の醸成、世界を見る視点を養っています。

◆日出学園中学校・高等学校
◇FLYERS(フライヤーズ)という課外活動(中学)
企業様との打ち合わせに希望で参加、撮影のお手伝いなどを通して視野を広げることが可能。留学関係の企業様と打ち合わせをすることにより、留学から就職先を海外にと考える生徒もいる。
◇オンライン英会話(高校。海外の高校生とオンライン英会話、大人との英会話もあり)
海外の高校生とオンライン英会話をすることにより社会に出て共に世界を担うのは同世代ということも理解ができる、大人との英会話もあるがそれは基本であり大人から基本を学ぶ。

◆文化学園大学杉並中学・高等学校
◇ダブルディプロマプログラム(カナダのカリキュラムを学ぶプログラム)
中学・高校でカナダブリティッシュコロンビア州の教育カリキュラムを学ぶことが可能。高校卒業時には英語圏の卒業資格が取得できます。海外大学への進学もスムーズになります。カナダスタッフの職員室(13名のスタッフ)、カナダ校長室があります

◆三田国際学園中学校・高等学校
◇Global Education
教科Global Educationは世界に存在する様々な社会問題を授業で扱い、生徒たちが主体的にその問題についてリサーチを行い、アクションを起こしていく。
またアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの国で留学を実施している。

◆武蔵野大学中学校高等学校
◇言語活動PBLアントレプレナーシップ講座
言語活動は国語の4技能に着目し、アカデミックスキルを養う授業です。PBLは言語活動で培った土台を基に様々なプロジェクトにチームで取り組みます。アントレプレナーシップは高校のPBLインターナショナルコース内で設置された講座です。

◆武蔵野東中学校
◇SDGs Day
年に2回のSDGs Dayでは、外部講師の講演と生徒のSDGsプロジェクトチームによるSDGsについての啓発と実践の発表を行っている。他には昨年は、希望者参加によるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の難民についての講座の後、難民の子どもがデザインしたサッカーボールを蹴って、世界中の子どもたちとつながる、啓発イベントにも参加した。

◆目白研心中学校高等学校
◇世界事情
世界の「今」を切り取り、自分の力でその歴史的背景を学び取ります。
◇Genius Hour(探究の時間)
自分をより深く知るために、「好き」をテーマにしたプロジェクトに取り組みます。Googleで検索してもヒットしない問いがテーマです。
◇エナジード
課題の見つけ方、解決策の作り方、アクションの起こし方を協働作業を通して身につけていくプログラムです。
◇短期留学
70日間の正規留学とホームステイ中に、現地の同世代と価値観を比較することで国際的な視野を手に入れます。

◆八雲学園中学校高等学校
◇海外研修プログラム
中学3年時に全員が2週間にわたってアメリカカリフォルニア州サンタバーバラにある八雲レジデンスにて研修。現地での交流を通して肌間隔でのグローバル意識を育てる。

◆八千代松陰中学校・高等学校
◇「留学生と散歩」※全員
各学年で実施。国内大学に通う留学生一人に対し生徒5~6名で行動班を作り、事前学習した場所を、英会話を楽しみながら散策。散策場所は学校近隣、お台場、京都など、学年によって異なる。
◇「国際交流プログラム」※希望者
スタディツアー:学校主催の夏季短期留学プログラム。語学研修だけではなく、SDGsを組み込んだプロクラブとなっている。アメリカ、カナダ、イギリス、フィリピン、ベトナムなど、毎年6~10コースを募集。コロナ禍でも、オンラインで現地と結んで実施。
◇「土曜講座」※希望者
「世界とつながる」「ホンモノと出会う」をキーワードに、毎週土曜日に多彩な講座を開講。グローバル系プログラムとしては、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、ヒンドゥー語などの語学系講座や、オンラインで現地とつながり世界のリアルを知る講座が人気。
◇英語で〇〇〇
ALTや外国人留学生とともに、英会話をしながら、「クッキング」「石鹸づくり」「紙すき」「アート制作」などを体験。

以上