福島成蹊中学校
【中学3年】林間教室
初日の最初のプログラムは、蔵王での登山です。刈田岳方面から歩みを進め、蔵王連峰を代表する景勝地「御釜(おかま)」を目指しました。御釜は、刈田岳・熊野岳・五色岳に囲まれた火口湖で、エメラルドグリーンの湖面が美しい蔵王のシンボルです。
到着した頃はあたり一面が霧に包まれ、残念ながら御釜の姿を見ることができませんでした。しかし、しばらくすると少しずつ霧が晴れ、最後には美しい御釜が姿を現しました!刻々と変化する山の天候と、その先に広がる雄大な景色を目の前にし、生徒たちからも歓声が上がりました。
登山の道中では、疲れから足取りが重くなる場面もありました。それでも、「あと少し!」「頑張ろう!」と仲間同士で声を掛け合い、励まし合いながら前へ進む姿が印象的でした。大変なときこそ支え合うことの大切さを、身をもって感じる時間になったようです。
登山後は、豊かな自然に囲まれた南蔵王野営場へ移動。ここからは、クラスメイトと協力してテント設営と野外炊飯に挑戦しました。
テントを張ることも、屋外で食事を作ることも、一人ではなかなかうまくいきません。「ここを持って!」「次は何をすればいい?」とたくさんの言葉を交わしながら、それぞれが自分の役割を見つけ、力を合わせて取り組みました。その結果、テント設営も野外炊飯も無事成功!仲間と協力して一つのことを成し遂げる喜びを味わうことができました。
自然の中で過ごすからこそ、仲間の存在の大きさはもちろん、普段何気なく送っている生活が決して「当たり前」ではないことにも気づき、感謝する気持ちが芽生えているように感じます。
林間教室2日目。朝から雨が降り、気温も低い一日のスタートとなりました。
昨晩は寝袋にしっかりと身を包み、「思ったより温かく眠れた!」という生徒たち。朝6時に起床すると、さっそく自分たちで朝食の準備に取りかかりました。
献立は事前に調理班ごとに相談して決めたものです。おにぎりと味噌汁、サラダを組み合わせた班、目玉焼きとおにぎりを作る班、さらには朝からガッツリ「ニンニクみそラーメン」に挑戦する班も!それぞれの個性が光る朝食となりました。
野外炊飯では、昨日の経験がしっかりと生かされていました。自然に役割分担をしながら、初日よりも効率よく作業を進めます。特に上達が見られたのが火おこしです。空気の通り道を考え、細い薪から太い薪へと徐々に火を大きくしていくなど、自分たちで工夫する姿が見られました。
朝食を終えたら、いよいよ沢登りへ!
連日の雨の影響で、今年は水量多めのダイナミックな沢登りとなりました。水温も低く、なるべく濡れないよう慎重に進むのかと思いきや、生徒たちは果敢に沢へ挑んでいきます。途中の飛び込みスポットでは、男子生徒全員、そして担任の先生まで思い切って水の中へ!大きな歓声が上がり、クラス全体で大いに盛り上がりました。
沢登りの終点で待っていたのは、たくさんのイワナです。生徒たちは悲鳴と歓声を上げながら、夢中になって捕まえていました。冷えた体を温水シャワーでしっかり温めた後は、捕まえたイワナを自分たちでさばき、串を打って塩焼きにします。つい先ほどまで泳いでいた魚を、自らの手で調理して食べる。「命をいただく」ということを実感する、貴重な体験にもなりました。
この2日間、登山、野外炊飯、沢登りと、自然の中でさまざまな活動に挑戦しました。自然を相手にする以上、すべてが思い通りに進むわけではありません。雨が降ることもあれば、体力的につらくなることも、思ったように火がつかないこともあります。
大切なのは、そんなときに「どうするか」。
自分で考える。仲間と話し合う。力を合わせる。そして、簡単にあきらめずにもう一度挑戦する。そうやって一つひとつの課題を乗り越えた先に、達成感や成長がありました。
思い通りにならない状況の中で、自分にできることを考え、周囲と協力しながら前へ進む力。それは、これからの学校生活や進路選択、そしてその先の人生においても大切な力になるはずです。
