東洋大学京北中学校
受験生への校長メッセージ
みなさんはヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラーという方をご存知ですか?
ドイツの詩人、歴史学者、劇作家、思想家で、ゲーテと並んでドイツ古典主義の代表者と言われている方です。
シラーの作品には、自由を求める不屈の精神が根底に流れているという方もいます。青年時代には肉体的自由を、晩年には精神的自由をテーマとしたそうです。
劇作家として有名ですが、ベートーヴェンが熱狂しいつか曲にしたいとの思いから生まれたのが、交響曲第9番第4楽章でもあります。
シラーの書く詩は非常に精緻でありかつ優美であると言われ、今も「ドイツ詩の手本」として教科書に掲載され、生徒らによって暗唱されているそうです。
「人は大きな目的をもってこそ、 おのずから大きくなる。」
人は、明確な目標をもつことで、自分自身を成長させる力が生まれるこいとを示しているのだと思います。大きな目的をもつことで日々の努力や挑戦が意味をもち、困難に直面しても乗り越える力を与えてくれます。逆に目的がないとただ日々を過ごすだけになってしまいます。何かを目指すことで自分の可能性を広げ、より充実した人生を送ることができると言っているのだと考えます。
大きな目的を心に描きそれに向かって進むことで、人生がより豊かで意味のあるものになっていきます。ぜひ、できるだけ大きな自分自身の目標を見つけてみてください。その時こそ自分自身も大きくなれる日です。小さくまとまるのではなく、大きく大きくジャンプしてみてください。そして、もっともっと大きくなってください。自分を信じて。
2026年度入試 6月号