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大妻多摩中学校

【高3生物】動物行動観察実習(多摩動物公園)

去る4月28日木曜日、高3生物授業の一環として、多摩動物公園に出かけて賞味1時間以上じっくりと動物行動観察実習を行いました。この実習は3年ぶりの開催です、昨年度&一昨年度は動物公園自体が休園や団体入場ができなかったため泣く泣く見送っておりました。

高3は4限後のお昼休みに終礼を行いますので(本校では夕礼と呼んでいます)、その直後ササッとお昼をとり、多くの人が観察しやすい格好に着替え、各々で多摩都市モノレールの多摩動物公園駅を目指しました。当日はお天気に恵まれ、前日までの蒸し暑さもなく、とても快適な陽気でした。事前に自分たちが張り付く動物はある程度決めていたので、地図を片手に14時少し前から各自の活動を開始しました。

現地に着いてみると、思っていたよりも人出が多かったです。とくに小学校低学年の団体が目立ちました。私たちが目的とする動物行動観察は、定点で普段の行動をつぶさに観察しすることで、対象動物の行動パターン、生活様式や生態の特徴を見出す、という内容です。これをスムーズに進めるためには、私たち観察者が動物の行動に影響を与えないようにすることを含め、動物の行動を限定する外部要因が無い状態がベストです。が、残念ながら当日は他校の中学生らしき団体も多い上に家族連れも多くずいぶんと騒がしい状態だったので、対象動物が放飼場から姿を消す、ということがしばしば起こりました。ここは高3の参加者達も悔しがっていました。引率者である筆者が個人的に気になったのは(実は昨年から気にはなっていたのですが)、このコロナ禍で来園者が皆マスクを付けた状態ですが、オランウータンやゴリラなどはこれをどのように見ているのだろうか、ということです。

多摩動物公園のオランウータンにはかつてジプシーさん(2017年没)という賢い個体がいました。ヒトのまねをしてぞうきんやタオルをしぼって使うことを覚えたりすることで有名でした。そのような可能性がある類人猿が「皆顔の半分を覆っている状態」を毎日見ていたらまずは不思議に思うのではないかな、と。しかしこの疑問を柵越しにご本人たちに聞いても返事が返ってくるわけでもなく、飼育員さんもお見かけできなかったので聞けず、いずれ調べてみようと自分の課題にして帰路につきました。参加者の皆も、楽しみつつ色々と感想を持って動物公園を後にしました。受験勉強の息抜きにもなり、実りある実習となったようです!

大妻多摩中学高等学校

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