学校からのお知らせ

瀧野川女子学園中学校

令和4年度創造性教育発表会<後編・前半>

ごきげんよう。

今回は、先日行われた創造性教育全校発表会の、高校生の部の前半の様子をご紹介します。発表会には、東京工業大学名誉教授で本学園理事の廣瀬茂男先生と、東京工業大学教授で本学園評議員の齊藤滋規先生にもご参加いただきました。


高校1年生・中高一貫コース4年生「商品企画コンペティション」

自分の「欲しい!」と世の中の人々の「欲しい!」をつなげ、デザイン思考を使って近未来の夢の商品をチームで考え、学内企画コンペに挑むプログラム。今回も「こんなものがあったらいいな」と思える、夢の商品の企画が発表されました!

「ひかる!アニマルスリッパ」
停電時や夜中に起きて家の中を歩くとき、電気を点けるには明るすぎるし、何もつけないと真っ暗で、不便に感じたことありませんか?それを解決してくれるアイディア商品が、「ひかる!アニマルスリッパ」です。

動物のデザインのスリッパで、履くとセンサーが感知して、スリッパ前方にある動物の目の部分からライトが点き、3m範囲の足元を照らしてくれます。ライトはスリッパを脱いでも5分間は光り続けてくれるので、脱いですぐに真っ暗にならず安心です。

このスリッパは電池式で、スリッパの裏側に電池入れがあり、底に2cmの厚みを持たせることで、履き心地に影響しないようになっています。インソールは吸湿性もあって快適な履き心地で、汚れても水洗いできるよう防水仕様になっています。

発表後、廣瀬先生からは「電力をあまり使わないLEDもあるし、電池がなくても歩くと光るものもあるので、そういうものを使うと使い勝手がより良くなると思います」と、齊藤先生からは「商品説明の動画が分かりやすく、スッと頭に入りました。普段使いのための工夫もされていて、災害時にも普段使いにも使える良い商品だと思います」とコメントいただきました。


「四季咲袋」
日常的に使うエコバッグを、より便利なものにしたいという思いから、「快適を手元に」というコンセプトのもと、新しいエコバッグを開発しました。春夏秋冬、季節を問わず咲く花のように、毎日を彩る商品になってほしいという思いを、「四季咲袋(しきさきぶくろ)」という商品名に込めました。

サイズは大きいものと小さいものの2種類用意し、それぞれひもでサイズを変えられる2WAYになっています。大きいサイズにはiPad Proが12台入り、重さ8kgにも耐える耐久性があります!小さいサイズには、教科書や水筒、折り畳み傘やポーチなど、普段持ち歩くようなものがすべて入る大きさで、ひもでサイズを調整すると、お弁当箱がちょうど入る大きさに変えることができます。

袋は折りたたんでまるめ、最後にボタンで留めることでコンパクトに持ち歩くことができます。生地は布なので、洗濯も可能!値段は大きいサイズで990円、小さいサイズで790円と、千円でおつりがでる設定になっています。

発表後のコメントでは、廣瀬先生「荷物が重いと肩にかけたくなるので、そこも想定したひもの長さにすると良いと思います。ボタンで留めてコンパクトに持ち歩けるのは、価値が上がるポイントだと思います」、齊藤先生「完成度が高いと感じました。一つ希望を言うなら、エコバッグを使っていて困るのは苺を買ったとき。傷つかないよう安定して入れられる工夫があるとうれしいです」とありました。

「かみブラシ」
ブラシについた埃や髪の毛などの汚れを、紙をめくるだけで取れるヘアブラシを開発。卵型で手にフィットし、落ちないよう取っ手もついています。背の部分には小物入れもあり、透明の蓋で中身が見えるようになっています。

廣瀬先生からは、「一つの商品にいろんな工夫がされていて良いと思います。改良を重ねてより良い商品にしてください」とコメントいただき、齊藤先生からは使用する紙の素材や厚みなどに工夫があると良いとアドバイスがありました。


「めもりわかルン」
「料理をより快適に」をコンセプトに、軽量キャップ一体型の調味料ボトルを開発。より多くの人に知ってもらうことを念頭に、調味料会社への提供と、100円均一ショップでの容器の販売を行う販売戦略をたてました。

キャップには大さじと小さじの目盛りがついていて、ボトルからキャップをはずして、量りたい分量までキャップに注ぎ、使い終わったらキャップを閉めて保管するだけの、誰でも簡単に調味料が量れる商品になっています。使っている途中で軽量スプーンをシンクに置いてしまい洗い物が増えたり、調味料を出しすぎて捨ててしまうといった無駄を減らすことにもつながります。

廣瀬先生からは、「すでに洗剤で同じようなボトルがでているので、特異性が出せたら面白いと思います。既製品との差別化を考えましょう」と、齊藤先生からは「販売戦略が良いと思いました。欲しいと思う人は多いと思います」とコメントいただきました。


次回は、高校生の部後半で、「事業化実習」の発表の様子をご紹介します!

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