私学探検隊

中高主催による開催は、今年で4回目 小学生対象の「夏休み自由研究教室」

先生方手作りのワークショップ
文理問わず、多彩な講座が選べる

工学院大学附属中学校・高等学校では、7月27日に小3以上の小学生を対象とした「夏休み自由研究教室」を開催しました。以前は毎年夏休みに工学院大学が開催していた「わくわくサイエンス祭」に中高のブースをいくつか設けて参加していましたが、コロナ禍で大学主催のイベントが中止に。そして、3年前から現在の開催方式となり、中高の先生方が中心となって手作りのワークショップを実施しています。文系・理系などの分野を問わず、実験、ものづくりなどの多彩な講座(今年度は28講座)があり、先生方が自身の専門や得意分野を活かして指導にあたりました。また、約90人の中高の生徒たちがボランティアで参加。大学の先生や学生が担当する講座もあり、中高大連携の一環にもなっています。

小学生に学校の良さを知ってほしいという思いから、「藍染でオリジナルトートバッグづくり」のボランティアに参加したY.F.さんとN.H.さん(ともに中1)

ネイティブの先生が
電磁気の講座を担当

同校は理系大学附属校ということに加え、インターナショナルコースがあり、グローバル教育に力を入れていることが特徴です。今回の自由研究教室では「英語で実験!サイエンス(電磁気)」の講座をネイティブで理科が専門のブランドン・リンゼイ先生が担当。バッテリーとワイヤーを使ってマグネットを作りました。昨年は生物分野でネイティブの先生による「英語でDNA抽出実験」を行い、今年は物理分野の実験をしてみようということになったのだとか。ボランティアで参加したインターナショナルコースのY・Dさん(高2)は「以前、外部で子どもたちと接する機会があり、楽しかったので、このボランティアに参加しました。参加した小学生たちは素直で教えやすかったです」と話してくれました。

電磁気について説明するブランドン・リンゼイ先生。右端はボランティアで参加したY.D.さん(高2)

火打ち石で火を起こし、
火の便利さと怖さを学ぶ

一方、理科(化学)の村山裕樹先生が担当した「原始にかえろう!火打ち石で火起こし!」の講座では、焚き火台に麻ひもをほぐして設置し、火打ち石に火打ち金を打ち付けて火花を散らし、火吹き棒を吹いて、実際に火を起こしました。参加者の親子は火がなかなかつかないなど、苦労しながらも楽しんでいた様子。村山先生は「最近、IHなどの普及で火が身近ではなくなってきているので、子どもたちに火の便利さと怖さを知ってほしいという思いがあり、この講座を開きました。ボランティアの中高生には自分より年下の子どもと接して、コミュニケーションや教えることの難しさなどを学んでくれたら」と話します。中1のY・Nさんは自動車部に所属する理科好きで、「教えるのが楽しそうだから」とボランティアに参加。高2で理系クラスのK・Tさん、Y・Aさんとともに丁寧に小学生をフォローする姿が印象的でした。参加した小学生も同校での体験は心に残るものとなったことでしょう。

火起こしの準備について説明する村山裕樹先生

火を起こす小学生をフォローするY.N.さん(中1)

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

工学院大学附属中学校
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