2026年度入試より1クラス30名に。 重要視されている「非認知能力」を高める
大改革は
来年度入学生から
「着実・勤勉・自主」の校訓のもと、「人間形成」と「大学進学指導」を二本柱として教育を行っている城北埼玉が、2026年度入試より大きな改革を実施します。これまで1クラス40名でしたが、来年度入学生以降は1クラス30名になります。また学力別でクラス分けをしていましたが、それも撤廃。フラットなクラス編成になります。これらの改革の理由を教務部部長の林克明先生と教頭の谷嶋良夫先生に伺いました。
まず林先生は「今の子どもたちが大人になった時には、今まで以上に学力以外の力も必要とされる、と考えました。例えば人間力とも言える非認知能力や経産省の『未来人材ビジョン』でも打ち出された『夢中に学び続ける姿勢』『社会課題を解決する意欲』『多様性を受容し協働する力』などです」と教えてくれました。

鎌倉がバリアフリーになっているか検証したグループ
グループワークや
校外学習をさらに深める
生徒が前述の力を身につけるために、従来から行っていたグループでの校外学習や新聞を使った学びをさらに深化させています。
「これらの学びが学習意欲の向上のみならず様々な活動に前向きに取り組む生徒が増えるといった成果として現れているので、クラス人数を少なくしてさらに学びを深めようという決断に至りました」と谷嶋先生。
例えば、現中3生が2年次に行った鎌倉校外学習は、旅行会社の社員として魅力的なプランを作成するという設定で行われました。
「その時期、松葉杖を使っている生徒がいたので、その生徒のグループは鎌倉で車椅子をレンタルし、鎌倉の街のバリアフリーを調べることにしました。興味深いテーマですね。また一般の方にインタビューして自分たちのプランを調整するという課題にどのグループも果敢に挑戦していました」(林先生)
このように、グループワークでは生徒は主体的に活動し、準備や振り返りも行います。そして、中1と中2での学びが中3の修学旅行へとつながっていきます。
また、グループワークではふだんの授業やペーパーテストだけでは見えない一人ひとりの力が見えてきます。「例えばグループワークをまとめていくのが上手な生徒がいたり、発表が得意な生徒がいたりとお互いを認め合えるようになります。クラスサイズを小さくしたのは、教員が生徒の非認知能力に注目し、より安心な環境を作るためでもあります」(林先生)
また、中学生はふだんから新聞を使った学びを行っています。例えば、その日の担当の生徒が新聞を読み、翌日みんなの前で発表。何が書かれていたのか、またそれについてどう思ったか新聞ノートにまとめます。「今の中学生は新聞を取っていない家も多いです。また知識の偏りが感じられます。そんなことから新聞を読むことによって知識の幅を広げてほしいですし、社会で起きていることに関心を持ってほしいと考えております」(林先生)
谷嶋先生にどんな生徒に入学してほしいか聞いたところ、「本校はどんな生徒にも居場所があり、主体的に学ぶことができる学校です。いろいろなタイプの受験生に挑戦してほしいです」とのこと。
さらに、30歳を超えたOBや自分の子どもを連れ遊びにくるOBもいるとも。卒業後、何年経っても遊びに来るということはよほど居心地がいい学校だったに違いありません。そんな同校の新しい挑戦。学びを深めに志望してみませんか。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
城北埼玉中学校
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