私学探検隊

自分らしく人生をデザインできる女性へ 挑戦と経験を積み重ねる麴町学園流の英語教育と理科教育

「実体験」が生徒の視野を広げる
英語4技能教育の先駆けとして、独自の英語指導メソッドであるアクティブイングリッシュを導入し、「英語の麴町」として注目を浴びてきた麴町学園女子中学校。2021年度にはアクティブイングリッシュに続き、生徒の興味関心を引き出す理科授業、アクティブサイエンスをスタート。生徒の知的好奇心を刺激し、視野を広げ、自らの興味関心への気づきを促す取り組みを実践しています。

2025年度より校長に就任された 大久保靖先生

2025年度より校長に就任された 大久保靖先生

2025年度より同校の校長に就任した大久保靖先生は「これまで麴町学園で脈々と受け継がれてきた精神を大事にしながら、一つひとつの教育実践の成果を検証し、アップデートし続けるといいます。本校の教育ビジョンは『豊かな人生を自らデザインできる自立した女性』を育成することですが、生徒たちが社会に出ていく時には、持てる能力を理系・文系という型にはめるのではなく、新たな分野融合を目指すことが求められるでしょう。だからこそ、中高時代には苦手だという理由で食わず嫌いをせずに、さまざまな体験を重ねることで学びの楽しさを実感し、視野を広げ、生徒たち自身の意思で夢や目標を持てる教育をしたい」と、いいます。

英語4技能教育の先駆け
「アクティブイングリッシュ」

楽しむことから始まる アクティブイングリッシュ

楽しむことから始まる アクティブイングリッシュ

同校の英語の授業は徹底した活動型のスタイルで行われ、教員よりも生徒が発話する機会が多くなるように工夫がされています。そして、英語が得意な生徒もそうでない生徒も、英語を好きになり、実際に「使う」経験を重ねることで人前でも臆することなく、英語で自分を表現できるようになるといいます。その結果、生徒たち自身の視野も広がり、同校の教育ビジョンにも繋がる、将来を考えるきっかけにもなっているのだとか。
アクティブイングリッシュの特徴の1つとして、「評価も4技能で行う」ということが挙げられます。定期試験のフォーマットは、英検の出題方式に準拠しており、学校での学びがそのまま英検対策にもなるため、生徒はみな違和感なく英検取得に臨んでいきます。また、聞く・話す・読む・書くの配点も25点ずつの100点満点で全学年が設計しているため、教員も生徒も4技能をバランスよく鍛え、学ぶことが自然と意識化されているそうです。

生徒の知的好奇心を刺激する
「アクティブサイエンス」

疑問は学びの第一歩 アクティブサイエンス

疑問は学びの第一歩 アクティブサイエンス

アクティブサイエンスは、中高6か年のうち中学の3年間で行う理科の授業プログラム。授業は原則1テーマ週4時間の授業から成り、実験や観察など、実際に手を動かし、頭を動かし、協働しながら思考を深めるワークの時間を連続2時間とし、ワークの時間で得た学びを知識として体系化する講義の時間を1回ずつとし計2時間で構成されます。授業で扱うテーマは、身近な事象や事物を対象とし、教科書には答えが載っていないものを中心に扱い、教科書にある実験・観察を扱う場合でも、必ず+αの問いを出すように心がけられています。用語や定理を覚える、ということを中心に据えた教え方をしてしまうと、生徒によってはどうしても理科に対する苦手意識が芽生えてしまうことがあるため、アクティブサイエンスでは、「まず生徒に興味・関心を持ってもらうこと」から始め、生徒の「もっと知りたい」「もっと学びたい」という意欲を引き出しながら、学びが日常へと繋げていくような授業の終え方ができるように進めているということです。「学ぶことの楽しさを知るきっかけは、英語や理科に限らず、実際に、全て教科の中にも転がっています。好きな教科があれば自信がつき、それ以外の教科も頑張ることができるようになります。ここではアクティブイングリッシュ、アクティブサイエンスの取り組みを中心に紹介をしましたが、もちろん、どの教科の教員も、全員がそうした意識を持って、指導にあたっています。そして、生徒たちが自分の興味・関心に気づき、自分たちの意思で自らの夢や目標を選択する経験をし、学びの好循環へとつなげていきます。」(大久保校長)

入試タイプ別進学割合

入試タイプ別進学割合

一人ひとりの興味・関心を
目標に繋げる「みらい科」
アクティブイングリッシュやアクティブサイエンスをはじめとする、同校の取り組みは、「自分の在り方・生き方」の基盤を作り、将来のキャリアに向き合う「みらい科」へと有機的につながっていきます。教科での学びを生かしながら、「地方創生」「食と科学」「地域と歴史」「ビジネスプラン」など、8つのテーマを設け、1年で2テーマずつ、4年かけて向き合い、深掘りしていきます。そして高校2年生では、その集大成として「自らの問い」を設定し、研究に取り組みます。ここでの研究内容が、その後の進路選択、将来の夢や目標と繋がることも多く、大学の総合型選抜でもそれぞれの自己実現へのアプローチとして実を結んでいます。
同校はこれまでも生徒一人ひとりの「第一志望の大学進学」にこだわっていましたが、その真意はそこにあります。生徒たちが自己と向き合い、自身の将来を決定し、自信をもって歩むための仕組みやアプローチの充実を図り、進化し続ける同校の今後に期待です。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

麴町学園女子中学校
[学校HP]https://www.kojimachi.ed.jp
〒102-0083 東京都千代田区麴町3-8 Tel.03-3263-3011
最寄駅/
メトロ有楽町線「麴町駅」徒歩1分。メトロ半蔵門線「半蔵門駅」徒歩2分。JR・メトロ南北線丸ノ内線
「四ツ谷駅」、JR・メトロ南北線 有楽町線・都営新宿線「市ケ谷駅」徒歩10分。

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