全日本学生美術展で3名が入賞する快挙を達成!それぞれが自由な発想と想像力を育みながら個性あふれる作品づくりに日々挑んでいる
全員で力を合わせる共同制作と一人で
力を発揮する個人制作の両輪で活動
開校以来、女子一貫教育を行い、2026年に創立100周年を迎える国府台女子学院。数ある文化系部活動の中でも70年余りの歴史を誇るのが美術部です。
「昔から油絵と水彩画を中心に作品づくりをしています。現在、中高合わせて40名ほどの生徒が在籍し、週に2日共同制作と個人制作を行っています。特に作品の発表の場となる文化祭では、美術室を大きな画廊に見立てて作品を展示し、生徒や多くの来場者の方に見ていただいています。中には美術部の作品を目当てに毎年来てくださる方もいるほどなんです」と語るのは3月に定年を迎えた越前谷恵先生。
2024年の文化祭では「歴史」をテーマに共同制作が行われました。「一番核になるのはテーマ決めなのですが、まず中1から高2の縦割りで、部員を5つのグループにわけて意見を出し合います。全員が納得できるまで話し合い、1学期の半ばまで、内容を考えました。中学生は油絵の描き方を先輩から教わり、上級生はさらに独創的な作品になるように工夫し、お互いに協力しあっていい作品ができたと思います」と話すのは部長のHさん。
2024度学院祭 |

美術室のある4F全部がギャラリーのように部員の作品が飾られた。普段から校内のあらゆる場所に全校生徒の作品が飾られている
7500点の作品から部長・副部長が
同時入賞したのは70年の歴史上初!
2025年2月に行われた「第69回全日本学生美術展」で高2の部長と副部長、高1の生徒の3名が入賞しました。「私は生物が好きでビオトープ研究会も兼部しているのですが、生物室に行くたびに室内の様子が変わるぐちゃぐちゃ感のおもしろさを描きました。でも全体が入らないのでわざと歪めてみたんです」と話すのは「「生物」室は、生きている。」で金賞にあたる審査員推薦作品を受賞した副部長のNさん。審査員の武蔵野美術大学名誉教授の遠藤彰子先生も「魚眼レンズのような歪んだ画面が独創的で目を引きました」とコメントされました。さらに「周りから子供っぽいといわれていたのでそこから飛び出して新しい自分になりたいという気持ちで『飛び立ち』を描きました。風船はいろいろな人の手を借りて飛べる、最後は自分の足で踏み出しているという意味を込めました」と語るのは佳作を受賞した部長のHさん。
美術部を引き続き牽引するのは同校出身の小澤遥先生。「越前谷先生からバトンを受け取ったのでしっかり責任を全うしたいです。私自身も先生になりたてなので、私のカラーを出しすぎず、一歩引きながら生徒と一緒に成長していきたいと思います」と熱く語ってくれました。
第69回全日本学生美術展入賞作品 |

作品名:「生物」室は、生きている。
「生物室の写真を撮って作り込むのが楽しかったです。屋外のビオトープも入れ込んでみました」とNさん

作品名:飛び立ち
「提出直前、キャンパスが壊れるトラブルもありましたが頑張って直して、受賞もできてよかった」とHさん
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国府台女子学院中学部
[学校HP]https://www.konodai-gs.ac.jp/
〒272‐8567 千葉県市川市菅野3‐24‐1
TEL:047‐322‐7770
最寄駅/京成本線「市川真間駅」徒歩5分。JR総武線「市川駅」徒歩12分。