私学探検隊

勉強と部活の両立を目指し、「文武両道」の校風を掲げる城北埼玉中学校。少人数編成ながら1年を通して活発に活動する吹奏楽部の生徒たちに話を聞きました。

通称じょったまブラスの名前入りT シャツを着て演奏。

通称じょったまブラスの名前入りT シャツを着て演奏。昨年は地元の「イオンタウンふじみ野4周年祭」に初出演するなど、校外演奏会の機会も増えている

中高合同の練習で部員同士の垣根がない
居心地の良さが入部の決め手
城北埼玉中学校は運動部12、文化部15、同好会6と部活動が盛んですが、とりわけ文化部・同好会は特色のある活動が多いため、部員集めが大変な「激戦区」なのだそうです。
そんな少数精鋭の吹奏楽部(通称じょったまブラス)の部員数は、中高合わせて13人。少人数ながら、3月の定期演奏会、夏のコンクール、秋の文化祭、校外での演奏会のほか入学式・卒業式など、1年を通して演奏を披露する機会が多い部活です。コロナ禍と重なって行動制限が多い中学時代を過ごした生徒たちにとって「演奏機会が多いのは嬉しい」と、日々練習に励んでいます。

柳澤春樹くん(写真右)、福部結太くん(左)

中学時代に卓球部だった柳澤春樹くん(写真右)は入部後にバスクラリネットに初挑戦。「最初は音を出すのも大変でしたが、上手になるのが楽しい」。高入生の福部結太くん(左)は公立中学の吹奏楽部でトランペットを吹いていた

部員たちを引っ張る副部長の柳澤春樹くんと学生指揮を務める福部結太くんに入部の動機を聞くと、共通していたのは「中高一緒の活動で部員同士の垣根がなく、部内の雰囲気が良い」こと。公立中学から高校入学した福部くんは「城北埼玉は男子だけなので、気楽で居心地が良いです」と笑います。
活動日は週5日。「前へ先へ満足するな!さらに先へ!」を部の標語とし、年間10回以上、月に一度は演奏会があるという活発な活動を行っています。
文武両道を掲げる同校では、部活動と勉強を両立させることを重視しています。部活動が忙しいからこそ、「通学時間を有効活用している」と話す柳澤くん。「部活では練習に専念し、授業や塾の時間は勉強に集中とメリハリをつけています」と言う福部くんは、「吹奏楽部で培った体力を大学受験にもつなげていきたい」と前向きに捉えています。

限られた条件の中で最大限努力する
姿勢を会得する大事な時間
一昨年、昨年と2年連続で、埼玉県吹奏楽コンクール地区大会高等学校C(少人数編成部門)の部で金賞を受賞しました。部員たちが喜びの涙を流したことは言うまでもありません。少人数ながらもアレンジを工夫したり、「限られた条件の中で自分にできる最大限の努力を傾けること。そうした姿勢を体得していくことも、部活動で得られる大事な経験だと思います」と、吹奏楽部顧問で音楽科教諭の鈴木希佳先生。
また、毎年3月の定期演奏会は保護者や地域の皆さんに活動の集大成を披露する「ハレ舞台」です。そこでは、演奏以外に生徒たちの「劇」を披露するのが恒例行事。テーマから台本作り、演技、音楽まですべて部員たちが役割分担しながら作り上げる「歴代伝統のオリジナルステージ」。演奏以上に準備も大変ですが、生徒の自主性や創意工夫を育てる貴重な機会となっています。

埼玉県吹奏楽コンクール

埼玉県吹奏楽コンクールのCの部(20名以内)で、2年連続金賞を受賞。少人数編成ながら男子校らしい力強い演奏を披露

「多感な中学・高校時代を勉強だけに費やすのではなく、部活動はリフレッシュするための大事な時間です。生徒たちが大人になった時にいつまでも振り返るような、良い思い出の一つになっていくと思います。最後までやり続けた人にしか見えない景色を見せてあげたいですね」と、振るタクトにも力が入る鈴木先生でした。

 


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

城北埼玉中学校
[学校HP]https://www.johokusaitama.ac.jp/
〒350-0014 埼玉県川越市古市場585-1 Tel.049-235-3222
最寄駅/
JR川越線「南古谷駅」・東武東上線「上福岡駅」徒歩25分ほか。
スクールバス:「南古谷駅」・東武東上線「ふじみ野駅」、西武新宿線「本川越駅」からあり。

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