私学探検隊

一人ひとりを大切にする学校生活で他者を受け入れ、本当の自分へ成長する6年間

レンガや木が使われた趣ある校舎が、東京ドーム1個分の敷地に広がる浦和明の星女子中学校。最寄駅は埼玉の「東浦和」駅ですが、生徒たちは1都6県から通ってくる人気校です。
学校には、3つの理科系実験室、2つの体育館に6レーンある温水プール、パイプオルガンを備えたジュビリ ホール、美しく広いカフェテリア、落ち着いた雰囲気のチャペル、人工芝のテニスコート4面、天然芝とタータンの運動場、2階建ての図書館など、充実した学びの環境があります。

充実の施設

12万冊を超える蔵書の図書館、1,000人が収容できるパイプオルガンが響くジュビリホール、200mトラックとテニスコート4面、バスケットボールとテニス兼用ハードコート2面からなるグラウンド。

■キリスト教を軸にした教育
校内には聖母マリア様の像や美しいステンドグラスなどもあり、校内に入った瞬間にあたたかな気持ちになるようなカトリック・ミッションスクールでもあります。1934年カナダの聖母被昇天修道会から来日した5人のシスターによって、青森で語学、音楽、洋裁などから始まった教育活動がその前身です。1967年にカトリック学校が求められていた浦和で高等学校が開校しました。2003年に中学校が設置され、現在もキリスト教の教えに基づいた教育を行っています。
学校のモットーは「Be your best and truest self(最善のあなたでありなさい。そして、もっと真実なあなたでありなさい)」。そして、校訓は「正・浄・和」です。

■一人ひとりを大切に
校訓「正・浄・和」は、カトリック精神を要約した言葉で教育方針を端的に表していると広報部部長の髙野栄治先生は言います。
正…自分の使命がわかること
人間は一人ひとり、掛け替えのない命を与えられることに気づくこと
浄…自分になる
一人ひとり「自分になる」ことを望み、そのための努力をいとわない内面の強さを目指すこと
和…仲間とともに
他者とのかかわりを大切にしながら自己実現の道を歩むこと
すなわち、生徒一人ひとりが「正」(使命の認識)に基づき、「浄」(自分になる)を生きることを「和」(仲間とともに)の中で実現することを目指す、と言い換えることができます。

■明の星の進路指導
主要5教科は、国の基準よりも多めの時間数を確保し、中3次には高校の学習内容に入る教科も出てきます。高2で理系・文系に分かれますが、高2の終わりには高校の学習内容が終わる科目も出てきます。そのため高3の授業は大学入試を意識した演習の授業が数多く設置されています。明の星では日々の授業を中心とした、丁寧な学習を何よりも大切にしています。学年が進むにつれて、長期休暇等に講習を行うこともありますが、それはあくまでも授業の延長上にあるものと考えているそうです。
「いわゆる偏差値による大学選択ではなく、自分の進む道と、大学・学部の特色とのマッチングを、時間をかけて十分な指導の下で行うように努めています。本校の進路指導の基本は、自己を知り、社会を知ることを通して、何を目標にすべきかを考え「最善の自分として生きること」、生徒がたどるこのプロセスを一貫して支援することが本校の進路指導の根幹となる考え方です。近年では理系希望の生徒が多くなってきました。最近は医歯薬看護系を希望する生徒が多いですが、文学部や経済学部、法学部など、さまざまな分野を希望する生徒も大勢います。」
学内には、物理、化学、生物それぞれの実験室があり、機材も充実。透明骨格標本づくりや、ウニの受精と発生の観察、ALDH2遺伝的多型の判定実験、ナイロンやポリメタクリル酸メチルの合成実験、エステルと石鹸の合成実験など、多種多様な実験を実施しています。「学内外での研究活動や体験講座なども積極的に案内するので、興味のある生徒はどんどんそうした機会も活用しています」と理科主任でもある髙野先生は話します。

■仲間と協力する学校生活
浦和明の星の学校生活は、多くの行事があります。それは、他者と共に過ごし、協力し、学び合う機会を大事にしているからです。
「1年間の前期は、球技大会、合唱コンクール、林間学校など、みんなで協力する行事が多くあります。後期は、文化祭、修養会、クリスマスのボランティア活動、文化講演会など、みんなと協力するだけでなく自分の意見を出したり、一緒にさらに他者や社会への貢献についても取り組んでいく行事へと深まっていきます」
行事は、基本的に生徒主体です。体育行事も文化祭も実行委員がメインとなって、企画やルール、運営まで考え、中学生から高校生までが協力して作り上げていきます。
充実した施設を活用して部活動も多く、関東や全国大会に出場している百人一首部や放送部をはじめ、アンサンブル部、ダンス部、茶道部、宝塚部など30もの部活があります。
それぞれの生徒が自分の居場所ややりたいことを見つけることができるのです。

学校生活

クリスマス祈りの集い、全校生徒によるハレルヤコーラスがホール中に響き渡ります。

授業で分からないことがあった場合は、職員室に来て、先生に質問します。

多くの部活動が中高一緒に活動しています。

■「ほんものの自分」への進路
「大学受験をゴールにせず、将来の生き方を重視した指導をしています」と髙野先生が話す浦和明の星の進路指導は、生徒たち自身のやりたいことに合わせて、寄り添い、サポートしていきます。真剣に学び、「ほんものの自分」に成長したいと取り組む生徒たちの本人の希望を大事にし、その結果国公立や私立難関校、医薬看護系などへと合格し、進んでいきます。海外大学や美術系大学への進学者もおり、先生たちが個々に合わせたサポートをしています。
じっくりとほんものの自分を見つけていく大事な6年間を、浦和明の星で一緒に過ごしましょう。

学内外の取り組み例

「理数探究基礎」
与えられた課題の解決を通して、情報収集・整理分析・まとめ発表の知識・技能を身に着ける。

「理数探究」
課題を自ら設定し、その答えを探し出す活動を行う。中間発表、最終発表(ポスターセッション)などを行い、A4 5枚程度の論文としてまとめる。

「サイエンスダイアログ」
日本学術振興会が主催で、日本に滞在している外国人研究者(フェロー)が、自身の研究や出身国に関する講義を行うプログラム。

「グローバルサイエンスキャンパス等」
大学独自、または大学と科学技術振興機構(JST)との連携で募集される理数系に秀で英語力と国際感覚を持った高校生を育成する事業。毎年多くの生徒が選考を通過し、東京大学、東北大学、埼玉大学などで学んでいる。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

浦和明の星女子中学校
[学校HP]https://www.urawa-akenohoshi.ed.jp
〒336-0926 埼玉県さいたま市緑区東浦和6-4-19 Tel.048-873-1160
最寄駅/
JR武蔵野線「東浦和駅」徒歩8分。

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