私学探検隊

共学化から1年。注目度がさらに高まる!

「英語を話す」が当たり前の環境に


 「星美学園中学校」から校名を変更し、2022年度に新たなスタートを切ったサレジアン国際学園中学校。2023年4月には2期生として162名が入学し、インターナショナルクラスを1クラス増設して、インターナショナルクラス100名、本科クラス62名の体制で歩み始めました。
 募集広報部部長の尾﨑正靖先生に、昨年1年間の生徒達の様子や学びの成果について伺いました。「インターナショナルクラスで英語習熟度の高いAdvanced Groupの生徒は、主要教科を英語で学ぶことでこれまで培った英語力を落とさずに成長していますし、Standard Groupの生徒達は英語のシャワーを日常的に浴びることでリスニングの力がついてきました」
 ホームルームは2グループ混合で編成され、日本人教員がサポートに入りながらも基本的にすべてのやり取りが英語で行われるというインターナショナルクラス。尾﨑先生によると、Standard Groupの生徒も外国人教員に英語で話しかける姿が見られ、この1年間で「積極的に英語を話すことが当たり前の環境」が根付いたといいます。
 昨年から引き続き外部入学者が多く、注目度の高さがうかがえる結果となった2023年度入試。入試結果について尾﨑先生は「サレジアンの明確な教育方針に賛同いただけた結果だと思います」と語ります。
 男女共学化・校名変更に伴い、「21世紀に活躍できる世界市民の育成」を目標に、これまで以上に国際色豊かな学校として歩み始めた同校。創立者・ドンボスコが提唱した理念に基づき、慈愛の心や人間性を育んでいく「心の教育」をベースに、①考え続ける力 ②コミュニケーション力 ③数学・科学リテラシー ④言語活用力の4つに重点を置いて、世界標準の学びを提供します。

創立から大切にしてきた「心の教育」をベースに、答えのない問いを「考え続ける力」、タフに交渉していく「コミュニケーション力」、論理的に思考する「数学・科学リテラシー」、英語や多言語を使う「言語活用力」を伸ばす

「英語環境」で学ぶインターナショナルクラス


 インターナショナルクラスは、英語で話し、考えることが当たり前の「英語環境」になっています。
 特に、インターナショナルクラスAdvanced Groupの生徒は、ケンブリッジ国際認定校のカリキュラムに沿った英語の授業がプログラムされ、英語の試験時間も70~120分に設定されています。中1ではCambridge Lower Secondaryからスタートし、確実に語学力を高めていくプログラムが組まれています。このため、海外の大学への進学を視野に入れている生徒のほか、「世界標準の学びを受けさせたい」という保護者の方から、大きな期待が寄せられているといいます。

全科目で実施するPBL型授業


 教育目標である「21世紀に活躍できる世界市民の育成」のための要となるのが、全教科で導入されたPBL型授業。PBL(Project based learning)型授業とは、正解のない課題に対し、生徒が主体的に最適解を構築するための授業です。
単元ごとに、教員から内発的な知的好奇心に火をつけるTrigger questionが投げかけられます。これを受け、生徒は自分なりの答えを構築します。その過程では、クリティカルシンキングを身につけるとともに、自ら情報収集を行い、様々な知識に触れたうえで最適解を導き出す方法を学んでいきます。
 自分なりの答えを導き出したあとにはグループで話し合いを行い、自分では考えつかなかった意見や秀逸な理論展開を耳にします。そして、「最も説得力のある人の意見」をグループ代表意見として採択し、クラス全体へプレゼンを行います。この過程では、ファシリテーション力も身につけていきます。
 「『いつも同じ生徒がプレゼンテーターになってしまうのでは?』という保護者からの心配の声もありましたが、教科や単元によって生徒の得意・不得意があるので、毎回同じ人の意見が採用されるということはありませんでした。Trigger questionとして問われるのは正解のない議題。思いもよらない発想がグループの意見として採択される可能性はありますし、グループの主張として代表意見に選ばれれば生徒にとって大きな自信になるでしょう」(尾﨑先生)

全教科、すべての単元で行われるPBL型授業に参加したり、本科クラスではゼミナールに所属して探究活動を行うなかで、知的好奇心を満たしながら主体的に考え、仲間と協力しながら課題解決に向け取り組む姿勢を養う。

論理性や、議論をうまく運ぶ力が身についた


 尾﨑先生によると、1年間PBL型授業を実施して生徒が自分たちで話し合いを行ったことで、プレゼンスキルだけでなく、スムーズに議論を進行するファシリテーション能力が身についた、といいます。「プレゼンは不得意でも、参加者の意見を引き出すのが得意な生徒もいます。自分の個性や能力を前向きに認めながら、一歩ずつでもスキルを伸ばしていってほしい」(尾﨑先生)
 新入生の入学で、新中1・新中2ともに、学年全体の3分の1が、国際生やさまざまなバックボーンを持った生徒になりました。「部活動や委員会活動など学年をまたいで交流することで、より多くの価値観に出合うはず。仲間から刺激を受けながら、切磋琢磨してほしい」(尾﨑先生)
多様な個性のなかで、国際社会で活躍するための確かな力が身につきます。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。


サレジアン国際学園中学校
[学校HP]https://www.salesian.international.seibi.ac.jp/
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14 Tel.03-3906-7551(入試広報部直通)
最寄駅/メトロ南北線・埼玉高速鉄道線「赤羽岩淵駅」徒歩8分。JR京浜東北線など「赤羽駅」から徒歩10分。

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