私学探検隊

学んだ英語を実際に使い、自信をつけ、意欲を高めるプログラム

実力に応じた国際交流プログラム

ユリーカ第一長老教会

恵泉女学園の英語教育はきめ細かい指導と工夫された教材によって、高い水準を保っています。ほぼ初めて英語を学ぶという中学1年生が英語で文法の説明を受けることもありますが、たくさんの練習問題と丁寧なノートチェックのおかげで、授業内容がわからなくなるという心配はありません。また、ネイティブによる英会話のカリキュラムも日本人教師の授業で扱った内容を実際のコミュニケーションの場面で使えるように工夫されています。2年生ではLL教室の設備を活用した授業もあり、学力テストや模試の結果をみると、文法力のみならず、リスニングでも成果が出ていることがわかります。
恵泉の教育は、基礎から着実に、消化不良を起こすことなくきちんと身につけていくことを最も重視しており、国際交流教育も実力に応じて行っています。中1から基礎をしっかり身につけた生徒たちは中学3年生になると、オーストラリアのモートンベイカレッジの生徒たちとメールによる文通をします。そしていよいよ高校1年生からは夏の短期留学プログラムに参加することができます。行き先は2箇所。オーストラリアのブリスベン郊外にあるモートンベイカレッジ、そしてアメリカのカリフォルニア州ユリーカという町にある教会との交流プログラムが交互に行われています。今年度はアメリカのプログラムが実施され、高校1年生、2年生の合計20名が参加しました。参加にあたっては日本語と英語の小論文と面接が課せられ、メンバーが決まると、4月から毎週ミーティングをし、事前の英会話講習や歌やスピーチなどの準備をします。

世界への扉を開く一生の出会い

キャンプで多くの友達ができました

このユリーカプログラムは、かつて恵泉に勤めていたGroven先生の紹介で始まり、今年で22年目を迎える歴史あるプログラムです。ユリーカは北カリフォルニアの海岸沿いにある美しい町で、ホームステイをしながら現地の人々と様々な交流をすることができます。今年度のプログラムに参加した生徒に話を聞くと、「ユリーカは町のサイズも大きすぎないので、とても居心地が良いところです」「ホストファミリーを自分の家族のように感じることができました」「現地の中高生が多数参加する5泊6日のキャンプに参加し、音楽やゲームを通じて仲良くなり、いろいろなことを話すこともできました」「帰りに寄ったサンフランシスコでは自分が成長し、英語力もアップしていることに気づきました」などという感想が聞かれました。また、今回はホームレスの方たちのためにサンドウィッチを作って手渡す活動の手伝いや、アメリカ先住民のお話を聞くなど、アメリカの社会について学ぶ貴重な機会にも恵まれました。
帰国した生徒たちは一様に、「楽しかった!また行きたい」と言い、実際に卒業後にユリーカを訪ねたり、カリフォルニアの大学に行く卒業生もいます。今回も帰国後に習熟度別授業で上級クラスに移った生徒や、9月に行われたスピーチコンテストの予選に積極的に応募した生徒がいました。中学でしっかりとした英語力を培っているからこそ、いざ現地に行った時に、「意外と通じた!」という喜びとともに、日常の学習の意味を再発見し、英語学習に対する更なる意欲が湧いてきたのでしょう。
来夏はオーストラリア訪問と並行して、ユリーカの人々が恵泉を訪れ、生徒たちの家庭でホームステイをします。こうして恵泉と現地の方々との交流はこれからも続き、生徒たちにとっては一生の出会いとなっていくことでしょう。

恵泉女学園中学校
[学校HP]http://www.keisen.jp/
〒156-0055 東京都世田谷区船橋5-8-1
☎ 03-3303-2115
最寄駅/小田急線「経堂駅」「千歳船橋駅」徒歩12分。