私学探検隊

“つながるって、うれしい。” 技術をテーマに 遠いけど近い昭和基地からの「南極授業」

特別感を極力取り除き生徒と南極の距離を縮める
今年の1月29日と2月2日、南極の昭和基地と日出学園中学校をオンラインで結び「南極授業」が開催されました。基地からリモートで授業を行ったのは、第63次南極地域観測隊夏隊に同行した武善紀之先生。現地で研究を支えるエンジニアのお話を交えながら、技術を切り口に南極や観測についての説明をしました。
「授業で意識したことは、“近さ”です。南極へ行くのは特別なことですが、あまりにも特別感が強いと、生徒は別世界の出来事という意識で見てしまいます。観測隊も同様で、皆さん各分野のスペシャリストですが、遠い世界の人と感じては意味がありません」と武善先生。
事前授業では、南極への意識的な距離を縮めようと、現地で使用される環境計測装置の作成を実施。出来上がった装置は南極に持参し、観測を行うとともに帰国後も機器やデータをチェックするなど、観測隊が行う一連の作業をトレースしました。また、校内に南極掲示板を設置し、情報を発信。生徒からも質問を受け付けました。

有志生徒が授業をサポート南極クラブとひのぺんず
この南極授業成功に向け準備に本番にと頑張ったのが、中学1年生から高校3年生まで、80名以上の有志生徒による「南極クラブ」の皆さんです。武善先生の出発前から打ち合わせを行い、実物大のペンギン作りやスライド作りなど、冬休み期間も利用しながら本番に向け準備を重ねました。中でも高校2年生5名による「ひのぺんず」は、南極授業前にプレ授業としてペンギンの姿で寸劇を上演。クイズを盛り込みながら、南極に関する基礎知識を参加者に伝えました。
「南極クラブの生徒とは、校内SNSを利用して日本と南極間で交換日記をしていました。そのおかげか、僕が南極から帰ってきても『あ、先生おかえり』くらいで、長い時間離れていたという感覚があまりなかったようです。僕自身も、交換日記を約半年間続けたことで、学校にいる時よりも生徒とつながっていた感じがしますね」(武善先生)。

身近にいるおもしろい人やおもしろいことに目を向けよう
「今回登場してくれた観測隊の方からとてもおもしろいお話をたくさん聞けたと思います。でもそれは南極に限った話ではありません。皆さんのまわりにもおもしろい人はたくさんいて、おもしろいことがたくさんあります。身近にあるものに目を向けてみると、その延長線上にこの南極観測があるんじゃないかと思っています」との言葉で締めくくれられた南極授業。ぜひ学校法人日出学園のYouTubeで、ワクワクに溢れる授業を体験してみてください。

武善先生とひのぺんず(松山さん、西さん、名倉さん、井上さん、新谷さん)。

武善先生とひのぺんず(松山さん、西さん、名倉さん、井上さん、新谷さん)。

We are “ひのぺんず”
南極クラブがひのぺんずを結成すると聞いて、「やってみたい。楽しそう。しかもペンギンかわいいし!」と思い、参加を決めました。
1月29日の小学生用、2月2日の生徒用と劇の内容を分け、皆さんが南極に関心をもてるよう工夫しました。
フライヤーズ(同校の自由参加型の課外活動)で、テレビ出演や取材経験があったおかげで、舞台では緊張することなく演じることができました。
等身大のペンギン作りが大幅に遅れたり、当日もトラブルが発生したりと大変なこともありましたが、結果的にとっても楽しかったし、達成感もありました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

日出学園中学校
[学校HP]http://high.hinode.ed.jp/
〒272-0824 千葉県市川市菅野3-23-1 Tel.047-324-0071
最寄駅/
京成本線「菅野駅」徒歩5分。JR総武線(快速)「市川駅」徒歩15分。「市川駅」から京成バス「日出学園」。「市川駅」・JR上野東京ライン 常磐線「松戸駅」から京成バス「菅野六丁目」徒歩5分。

この学校の詳細情報を見る