私学探検隊

全国コンテストで最優秀賞と優秀賞を受賞。名門・鉄道模型デザイン班の現在とこれから。

世界一から一年、挑んだ今年の大会
 2025年、白梅学園清修中高一貫部の鉄道模型デザイン班は、全国高等学校鉄道模型コンテストの主要2部門(一畳レイアウト部門とモジュール部門)で2年連続最優秀賞をW受賞。さらにドイツで行われた世界大会に進むと、社会人も含めた全作品の中で最優秀賞に輝きました。「鉄道模型で、日本の女子高校生が世界一に」と注目を集めてから一年。今年も同校は全国高等学校鉄道模型コンテストに出場し、一畳レイアウト部門では3年連続の最優秀賞、モジュール部門では優秀賞を獲得しました。高校2年生の井上心さんと黒川桃佳さんは、モジュール部門に携わったメンバーです。今大会で卒部する二人に、白梅学園清修中高一貫部・鉄道模型デザイン班での活動について話を聞きました。

5年間を振り返る黒川さん(左)と井上さん

手仕事と3Dプリンター
 全国高等学校鉄道模型コンテストには、一畳ほどのスペースに情景をつくる「一畳レイアウト部門」と、規格サイズのボード上にジオラマを制作し、他の作品と線路をつなぐ「モジュール部門」があります。清修は今年、一畳レイアウトに「幸せを届ける魔女のはなし」、モジュールに京都・伊根の舟屋を題材にした「青き海に刻む青春の記憶」を出品しました。黒川さんが担当したのは、山や周辺の木々。乾燥植物を使い、一本ずつ手作業で仕上げ、場所ごとに大きさや形を調整しました。一方、井上さんは、今回、同校の鉄道模型デザイン班として初めて導入した3Dプリンターを担当。舟屋や船、鳥居、バス停などをデータから形にしました。「頭の中にある立体をカタチにできる」ことに、面白さを感じたそうです。

中澤先生とモジュール部門のメンバーたち

新しい技術が映した大切な伝統
 3Dプリンターは、頭の中にある形を現実にできるツールです。しかし、鉄道模型デザイン班の顧問である中澤亜紀先生は、制作面以外の思わぬ変化も感じたと言います。プリンターの出力には長い時間がかかるため、家庭で稼働を見守り、完成品を学校へ届ける保護者も現れるなど、活動への関わりもこれまで以上に深まったそうです。「鉄道模型は、いろんな人の協力があっての活動、全員で動いている活動」(中澤先生)。全国屈指の強豪と言われる同校ですが、中澤先生が大切にしているのは、受賞歴だけではありません。「人を思うこと」、作品の裏にある理解や協力に気づくことも、この活動で大切にしている学びです。世代は変わっても、人を思う経験は、レールのように受け継がれていきます。

班の創設者で顧問を務める中澤亜紀先生

鉄道模型デザイン班の新たな一歩
 変わるのは、世代だけではありません。清修が最優秀賞を受賞し、3連覇を達成した「一畳レイアウト部門」は、今回で終了が決まっています。歴代の生徒たちは、この部門で制作の基礎や時間配分、人との関わりを学んできました。毎年優れた作品を送り出すことは、これまでも容易ではありませんでした。育成の場まで変わる今、清修はこれまで以上に難しい局面を迎えています。それでも、先輩から後輩へ技と姿勢をつなぎ、また次の作品へ。変わる景色の中で、鉄道模型デザイン班は新たな一歩を探していきます。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

白梅学園清修中学校
[学校HP]https://seishu.shiraume.ac.jp
〒187-8570 東京都小平市小川町1-830 Tel.042-346-5129
最寄駅/西武国分寺線「鷹の台駅」徒歩13分。JR武蔵野線「新小平駅」自転車10分。
JR中央線・西武国分寺線 多摩湖線「国分寺駅」から西武バス20分「白梅学園前」ほか。

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