自国の文化と伝統を知り、理解することが真のグローバルな人材育成への第一歩に
日本を知ってはじめて
他国との違いがわかる
本庄東高等学校附属中学校では、①素直・感謝・謙虚をキーワードとした心の教育、②中高一貫カリキュラムによるライフプランの実現、③キャリア・ガイダンスの継続による可能性への気づき、④国際理解教育、⑤人間力の育成という5つを教育のポイントに掲げています。
そのなかでも国際理解教育では、まずは自国の文化と伝統を理解し、それを土台としたうえで、海外、とくに英語圏の文化と伝統を学ぶための特別講座や校外研修を実施するという二段階の教育を実施しています。
「世界が急速にグローバル化する中で、自国の文化や伝統について理解し、それをほかの国の人々にも伝えられることではじめてお互いの多様な価値観を受け入れ、その違いを認め合える関係性が築けます。そのためにも、日本の文化や歴史についてリアルに触れる体験があることがとても大切になってきます」と千野美紀先生は語ります。
中学校では3年間かけて、学年ごとに段階を踏みながら国際理解を深めていきますが、特に中1、中2は日本の伝統に親しむ機会がふんだんに設けられています。
中1では、48畳もある大きな和室で茶道を体験することからスタート。お辞儀の仕方など基本的な日本の礼儀作法を中心に学び、畳の上に正座をしてお茶をいただきます。
ほかにも和楽器体験や中里研修での陶芸・はた織り体験などに加え、中学生全員が参加して競う百人一首大会などもあります。

オーストラリア修了研修では、それまでの日本文化体験と、さまざまなカリキュラムで身につけた英語力を生かしてコミュニケーションを図る
日本文化体験の大きな柱となるのが、中2の京都・奈良校外研修です。宿坊に宿泊しての写経や朝のお勤めを体験するほか、能楽師による能の実演解説や装束の試着など、個人の旅行では味わえない特別な体験が待っています。さらに歌舞伎鑑賞や大相撲観戦など、日本が誇る古典文化・芸能の魅力を味わうことができます。
こういった日本文化・伝統に触れてきた経験を踏まえて、中3では英語圏の文化を直接体験。Tokyo Global Gateway校外研修、そしてオーストラリア修了研修では現地の人と実際に英語で関わる経験を積んでいきます。
「日本を知り、日本を語れるようになった生徒だからこそ、こうした海外での学びも深い体験として残り、成長につながると思います」
日本文化・体験に触れる
●中1
・茶道体験
・百人一首大会
・中里研修(陶芸・はた織り体験)

大きな和室で、お辞儀などの茶道の基本的な礼儀作法を学ぶ

校外研修で訪れる新潟県の中里で、陶芸やはた織りなど日本古来の手仕事を体験
●中2
・京都・奈良校外研修
・古典芸能鑑賞
・大相撲観戦
・百人一首大会

日本文化・伝統に触れる集大成が中2の京都奈良校外研修。班別行動の訪問先は生徒自身が決定し調査をする


日本を代表する伝統文化である大相撲を観戦。本物の迫力に触れることで、日本の文化のすばらしさを再発見
●中3
・和楽器と親しむ「筝」
・茶道体験
・百人一首大会

あまりなじみのない和楽器に実際に触れる貴重な体験。箏の雅びな音色を楽しむ

中学3学年合同で年に1回行われる百人一首大会。学年の壁を超えて札の数を競う、同校の一大イベント

Y・Tさん(中3)
部活:吹奏楽部
日本の古典芸能の
奥深い魅力に惹かれて
Q1 日本文化体験はどんなところが楽しいですか?
これまで体験してきたことはすべて楽しかったのですが、やはり京都・奈良校外研修での能体験は特別でした。能楽師の方が舞台上で演技を見せてくれながら解説をしてくれて、本物のすばらしさを感じました。
なかでも能装束の羽衣を試着させてもらったのは、とても思い出に残っています。見た目よりも軽くて、羽衣をヒラヒラさせながら舞台を1周したのも、印象的でした。
舞台下には壺のような仕掛けが入っていて、足音がよく響くように作られているそうで、それも驚きでした。
Q2 ほかにはどんな体験が思い出に残っていますか?
中1の中里研修(新潟)では、陶芸やはた織りを体験しました。陶芸は手びねりで器を作りました。はた織りは3人1組で5センチずつ織って担当し、15センチの布を仕上げて持ち帰りました。
Q3 日本文化に触れて、どんな魅力を感じていますか?
私はもともと日本文化や古典が好きなんです。小さい頃から書道教室にも通っていて、静かに墨で字を書くだけで落ち着けます。そういう心が落ち着くようなところが、日本文化の良さだと思います。
学校の行事で能と歌舞伎を体験できたので、次は姉がすすめてくれた人形浄瑠璃を実際に見てみたいですね。そういう日本の文化に触れるたびに、日本がどんどん大好きになっていきます。

京都・奈良校外研修では、希望者を代表して能装束の試着を

R・Tさん(中3)
部活:陸上部
京都・奈良で日本史の
リアルな場を体験する感動
Q1 日本文化体験で印象に残っているものは何ですか?
中1では、茶道体験と百人一首大会です。茶道は和室でお茶とお菓子をいただき、先生からお辞儀の仕方など礼儀作法も教わりました。百人一首は、事前にしっかり暗記して大会に挑みます。家族と一緒に家でも練習したりして、楽しかったです。
Q2 中2の京都・奈良校外研修では、どんな学びがありましたか?
教科書で学んだ内容を実際に目にできて感動しました。二条城の鶯(うぐいす)張りでは、歩くと床が鳴る仕組みに驚きました。もともと江戸から明治にかけての歴史が好きなので、とても感動しました。
Q3 日本文化に触れるよさについては、どう思いますか?
和室で正座をするなど、普段はあまり経験できない日本ならではの文化の価値に気づけました。歌舞伎や相撲観戦の前には、会場近くで外国人の方に日本文化で知っていることをインタビュー。実際に、海外の方に日本のことを伝える難しさとおもしろさを体験できたのもよかったです。

和室に正座して抹茶をいただくだけで背筋が伸びる。生徒にとっては貴重な体験に
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
本庄東高等学校附属中学校
[学校HP]https://www.honjo-higashi.ed.jp
〒367-0025 埼玉県本庄市西五十子大塚318 Tel.0495–27–6711
最寄駅/
スクールバス:JR上野東京ライン 湘南新宿ライン 高崎線「岡部駅」から12分、「前橋大島・伊勢崎線」
「太田線」「南河原・妻沼線」「籠原線」「鬼石・児玉線」「江南・寄居線」あり。
