将来の自分との対話が始まる「みらい講座」が始動
人生100年時代に向けて、
伝統の教育に〝未来〟をプラス
100歳まで生きることが珍しくなくなる、そんな時代を生きる子どもたちに、今、本校がやるべきことは何だろうか――。かつて中3を担任した時から、その問いに向き合ってきた近藤秀幸先生(中3学年主任/理科教諭)が、男子部の中3を対象に「みらい講座」を立ち上げました。
「中高6年間を【前期】(中1・中2)、【中期】(中3・高1)、【後期】(高2・高3)に分けて、それぞれの重点項目を挙げると、【前期】は習慣づけです。【後期】は大学受験です。そこは変わりません。進学校なので、高校生になれば生徒自身も大学受験を意識するようになりますし、生徒の自走をサポートする体制も確立されています。
尚かつ、忍耐力や最後までやり抜く力など、『非認知能力』といわれる、数値化できない力を育てることにおいても伝統があります。学校生活やさまざまな行事を通じて、社会で通用する力が培われることは、多くの卒業生が実感しているところだと思います。
そうした確かな教育に加えて、【中期】の生徒たちに今、行いたい教育は何かというと、未来に向けて視野を広げること。すなわち『展望』と、働くことや学ぶことの意味を本質的に考える時間を設けることではないかと考えました。そこで、企業さんに働きかけて、講演をお願いしています」
百人百様の人生訓から
生徒自らスイッチを入れる
近藤先生が自ら交渉して、1学期は7社の協力を得ました。
「2学期も7社を予定しています。視野を広げるには、生徒の興味関心に関わらず、いろいろな人の話をたくさん聞くことが大切なので、毎回全員が参加できるよう、部活動のある放課後ではなく、道徳や特別活動の時間を駆使して行っています。
講師の方には『得意なことを話してください』とお願いしています。そういう話をする時、人はキラキラして、聴き手を引き込んでくれるからです。時折、教員が前のめりで話を聴く姿も見られ、15歳のうちに視野を広げにいくことは意義のあることだと、改めて感じています」
話の定着を図るために、掲示板にコーナーを作って情報発信したり、折に触れて担任が話題にするなどの工夫もしています。
「その甲斐もあってか、朝、男子部の教室を覗くと、自らスイッチを入れて、勉強する生徒が出てきました。きっかけを聞くと『先々を見据えて』という話が出てきたので嬉しかったです」
中高6年間は友人関係などの悩みに始まり、自己対話をしながら成長していく大事な時期です。勉強を始めた子どもたちのように、「将来の自分と対話をするようになってほしい」と話す近藤先生。今年度は中3の学年行事として実施していますが、いずれ男子部の取り組みとして定着するような、骨太の企画だと感じました。学校を訪れた際には、ぜひ詳細を聞いて、中3の先生方の意気込みを感じてください。

▲こちらは大日本印刷の講座「キャリアとは?」の一場面。他にも「社会の変化と問われるチカラ ~将来の自分を少し考えてみよう~」「ライフプランと働くこと」など、企業らしさが盛り込まれた講座が行われています。

▲名刺一枚でつながる人との関わりや面白さ、新聞の読み方や人を引き付ける記事の書き方、見出しのつけ方などをお話いただきました。また、その日の朝刊を全員に配布。新聞の価格など、紙面から言葉を見つけ出す作業を通して、繰り返しているうちに、探している記事だけでなく周辺の情報も頭に入ってくる体験をさせていただきました。〈読売新聞社の講座より〉
勉強と何かを両輪に青春しよう!

近藤秀幸先生
私は本校の卒業生です。久我山は勉強と何かの両輪を履いて精進していくような学校で、私の「何か」はサッカーでした。在学当時は意識していませんでしたが、実は「非認知能力」への取り組みが圧倒的な学校で、例えば、中2男子の自然体験教室では4日間トータルで50km歩きます。時代と逆行していますよね。進化するテクノロジーでは鍛えられない部分を鍛える、それが校風なので、「厳しい学校」と言われるのかもしれませんが。励まし合いながらやり遂げた経験は、その後の人生で必ずや役立ちます。ぜひ、一緒に青春しましょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国学院大学久我山中学校
[学校HP]https://www.kugayama-h.ed.jp/
〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1 Tel.03-3334-1151
最寄駅/
京王井の頭線「久我山駅」徒歩12分。京王線「千歳烏山駅」から
関東バス「国学院前」。JR中央線 総武線「三鷹駅」から京王バス
「御嶽神社」徒歩9分。
