私学探検隊

「生活即教育」、豚を育て出荷し、命の大切さを学ぶ

中3の技術・家庭科では
学校の環境を大活用!

創立以来、「生活即教育」という理念のもと、キリスト教の精神を土台に独自の学びを実践してきた自由学園。とくに中3の技術・家庭科の授業はその理念を具現化しています。技術・家庭科の真野啓之先生が説明をしてくれました。

「中3では5つのグループに分かれ、半年ずつ実習と座学を交代で行います。実習の内訳は『畜産』『農産』『林業』『水産』『裁縫』です」

広いキャンパスの中には雑木林、畑や養魚場、養豚場まであり、技術・家庭科の授業はこれらの環境を存分に生かして行われています。「畜産」では3か月間、豚の世話をし、育て、出荷まで見届けた後、枝肉となり戻ってきたものをいただきます。「農産」では校内にある畑で農産物を育てて集荷、「林産」では校内にある果樹の手入れを中心に行い、「水産」では校内の養魚池で魚を育て、「裁縫」ではハーフパンツを作ります。

最後まで愛情を持って育て、
気持ちよく送り出したい

(左から)真野先生、Aさん、Sさん。みなさんの話ぶりから真剣に命と向き合っていることがうかがえた

「畜産」で豚を育て、この取材の3日後に出荷を経験することになるSさんとAさんにお話を伺いました。ちなみに、どのグループを選択するかは生徒たちが自ら選択。「畜産」を選んだ理由を「私は初等部から自由学園ですが、中等部に行ったら畜産をやりたい、動物を育てたいと考えていました」(Sさん)、「小学生の頃、映画『ブタがいた教室』を観て、命をいただくことの裏側について知りたいと思いました。中学から自由学園を志望したのも畜産が経験できるからです」(Aさん)と教えてくれました。

豚はトウキョウXというブランド豚でオスの2頭です。育て始めた当初40kgでしたが、出荷前150kgまで成長。豚の世話は当番制で週に1回は回ってくるのですが、SさんとAさんはこのところ毎日豚小屋に通っているそうです。

出荷を前にAさんは、「命の大切さを実感しています。最後まで愛情を持って育て、食べる時も命をいただくということを意識したいと思っています」と言います。一方、Sさんは「最初は出荷は悲しいけれど大事に育てていきたいという思いで世話をしてきましたが、次第に出荷するという実感もなぜか薄れていき、今は気持ちよく送り出してあげたい、というように考えています」と教えてくれました。

真野先生は「畜産は創立以来の取り組みで、豚の命を通して自分たちの命も大切にすることを学ぶのです」と、その意義を教えてくれました。

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

自由学園中等部・高等部
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