好きなことを、深く。仲間を、信じて。90名の部員が過ごす吹奏楽部の6年間
中学生も
県大会初出場
横須賀学院の吹奏楽部は、中学生32名、高校生58名の合計90名という大所帯です。近年特に目覚ましいのが中学チームの躍進で、3~4年前から中学生が増加し中学単独でのバンド編成が可能になりコンクールへの挑戦も始まりました。昨年度からは外部指導者として地域で豊富な指導実績を持つ木下恵一先生を招聘し、アンサンブルコンテストで金賞代表獲得の快挙も果たしました。

2026年5月に開催された第37回定期演奏会
吹奏楽部の演奏機会は豊富で、夏の吹奏楽コンクールを筆頭に、11月のアンサンブルコンテスト、中学チームが挑む冬の新人コンクール、5月の定期演奏会のほか、文化祭、野球応援、小学校や幼稚園への訪問演奏なども含めると、年間約20回もの演奏機会があります。高校チームも2014年に東日本大会に出場し、近年は東関東大会レベルで安定した成績を残しています。
中高生が同じ環境で活動する部には「年下優先」という独自の文化があり、差し入れはまず中学生から。「年上が年下をかわいがる」風潮が、憧れの連鎖として次の代へと受け継がれていくといいます。
高校チームを担当する顧問の碇先生が2009年から欠かさず続けているのが、「ブラス日誌」です。学年ごとに回されるこの日誌には、部員一人ひとりの日々の思いや考えが綴られ、碇先生はそれらすべてに毎日、返信を記入しています。碇先生のこだわりは、単なる活動記録ではなく「思いや考え」を書くこと。先生にとってこの日誌は部員の心に寄り添うための大切な対話の場だといいます。

クラリネット奏者指揮者の船木喜行先生による指導。大会前には楽器ごとに外部指導者を招き、専門的な技術を学ぶ

学年ごとの日誌。卒業時、部長を務めた生徒に贈呈され、代々の宝物となっている
「自分にしか出せない音」
が育む責任感
碇先生は、吹奏楽という活動を通じて、生徒たちに集団の中での責任感と当事者意識を身につけてほしいと考えています。「吹奏楽部では、自分の楽器・自分のパートを演奏できるのは自分以外にいません。だからこそ、一人ひとりの存在が欠かせないものになるのです」(碇先生)
同部の絆を象徴するのが、学校に来られなくなった部長を仲間が待ち続けたというエピソードです。全員が揃うことを優先し、演奏会のパンフレット作成を遅らせてまで彼女の復帰を待ちました。3月末、戻ってきた彼女を泣いて迎える部員たちに、碇先生は「仲間思いだ」と感じたといいます。部は生徒にとって「安心できる居場所」になっています。
「中高時代はいろいろな過ごし方があると思いますが、個人的にはひとつのことを深掘りした方がいいと思っているんですね。深掘りすることでしか見えてこないことがある」(碇先生)中高一貫だからこその6年間の継続。音楽の技術だけでなく、責任感、協調性、そして本音で語り合える仲間との絆を育む場として、横須賀学院吹奏楽部の演奏は今日も温かく響き渡っています。

お話を伺った音楽科教員であり吹奏楽部顧問の碇健太郎先生。学生時代は金管楽器のユーフォニアムを演奏していた
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
横須賀学院中学校
[学校HP]https://jhs.yokosukagakuin.ac.jp/
〒238-8511 神奈川県横須賀市稲岡町82 Tel.046-822-3218
最寄駅/京急本線「横須賀中央駅」徒歩10分。JR横須賀線「横須賀駅」徒歩18分。
「横須賀駅」からバス5分「大滝町」徒歩5分。
