発想の自由人たれ!「教養としてのサイエンス」が磨きあげる、世界に通じる自由な発想と実践
学びの柱は「THINK&ACT」
「INTERNATIONAL」
「SCIENCE」
2025年より校名に「科学」を冠し、「三田国際科学学園中学校・高等学校」へと進化を遂げた同校。ここで実践されているのは、知識の詰め込みではなく、自ら問いを立てて考え、知識を主体的に獲得しにいく「自律的な学び」です。
この学びを前に進める柱が、「THINK&ACT」「INTERNATIONAL」「SCIENCE」という3つのキーワード。生徒たちは「THINK(考える)」と「ACT(行動する)」の循環を繰り返して成長し、その思考を広げる土壌として、圧倒的なクオリティの「SCIENCE」と「INTERNATIONAL」という環境が両輪となって支えます。
さらに学校生活のあらゆる場面では、変化し続ける世界で活躍し得る人材に共通して備わる資質として「12のコンピテンシー」をあらゆる教育シーンで意識していく中で、スキルとして身に付けていき、「共創」や「創造性」、「リーダーシップ」、「問題解決能力」などのスキルを日常から吸収しています。
同校が発信し続けるのは、「発想の自由人たれ」というメッセージ。未知の課題へ主導権を持って挑み続ける「研究者たる姿勢」を育み、未来を切り拓く人材を育んでいます。

博士号を持つ教員たちが伴走者としてサポート。
中1から段階的に深まる
6年間のサイエンスプログラム
同校のサイエンス教育について、教頭でMST部長を務める辻敏之先生にお話を伺いました。
「本校はそれを、単なる理系スキルの習得ではなく、『教養としてのサイエンス』と位置付けています。科学は、未知の課題に対してどのようにアプローチすれば紐解きやすくなるかという、普遍的な問題解決の方法論です。それを生徒たちに伝える第一歩となるのが、中学1年全員が対象の『サイエンスリテラシー』の授業です。
なぜ問いを立てる練習をするのか。それは、私たちが無意識のうちに日常の不思議を無視するフィルターを学習してしまっており、問いを立てるのが難しいからです。授業ではまずこのフィルターをオフにするトレーニングから始めます。『冷たいペットボトルを置いておくと水滴がつくのはなぜ?』などの身近な疑問から、ハードルを徹底的に下げて多くの問いを紙に書き出す。ペンが止まってからが勝負です(笑)。ブレストなどを通じて問いを絞り出しながらそれを言語化していきます。
導き出した問いに対し、仮説の構築、実験や検証、分析考察を経て発表へとつなげる『科学的アプローチサイクル』を1年間かけて何度も循環させます。このプロセスは理科の枠組みに留まらず、社会課題の解決や行動経済学など、教科を横断した多様な学びへと広がっていきます」

生徒たちは仮説や実験結果を検証するツールとしてAIも主体的に活用。
大学社会人レベルの研究から芽生える、
妥協なき「研究者たる姿勢」
中学1年で「科学的アプローチサイクル」を学んだ生徒たちは、中2でゼミテーマの基礎を学び、中2~中3にかけて研究テーマ決めや探究を実践、中3で卒業論文や卒業制作を行います。社会課題解決や経営など多様な分野から選択できるISCの「基礎ゼミナール」のほか、理数分野に特化して研究者への第一歩を踏み出すMSTCの「基礎研究α」、英語で行うICの「Academic Seminar」と、コース特性に合わせて多彩に用意されたゼミテーマは30以上。
そして高校では、より社会とつながり探究していくISCの「Liberal Arts」、より専門性を高めて学会発表などを行うMSTCの「基礎研究β」、英語で考え論述する力を育むICの「DDP/AP」など、より深いプロジェクト・研究活動へと発展していきます。
特にMSTCにおける研究活動は、大学社会人レベル。その一つが、土壌バクテリアから新規の薬効成分を探る「放線菌」の研究です。創薬の最前線が抱える課題に真摯に向き合い、光の照射や異なる栄養を付与するなど、試行錯誤を重ねるこの研究は、同校において、実に10年以上にわたり先輩から後輩へと脈々と受け継がれています。
このように、大人顔負けの研究テーマを深められるのは、辻先生をはじめ、博士号を持つサイエンスのプロフェッショナルが8名も在籍する同校だからこそ。教員とともに小脳の複雑なシミュレーションデータの解析に挑んだ生徒が、アメリカで開催されるハイレベルな国際学会でパネル発表をするといった規格外の挑戦も実現。他にも多数の研究成果が国内外で評価、表彰されています。
高校生になると、グループワークから個人研究へと移行することも。「科学的アプローチサイクルを回し、データを分析していくうちに、お互いの中に『科学者としての譲れない人格』が芽生えてきます。すると、導き出す考察の方向性が違ってきて、最終的にチームを分けてそれぞれで研究するという決断をすることも珍しくありません。これこそが、研究者たる姿勢。研究そのものの楽しさに没頭していくうち、当初は臨床医を目指していた生徒が『自分の手で新しい薬を作り、より多くの人を救いたい』と創薬の研究者を熱望するようになるケースもあります」(辻先生)

6年間のサイエンスプログラム。中学2年以降、クラスやコースの特徴に応じたプログラムを進める。
高い目的意識の先にある大学進学
最難関国公立、海外大学へも多数
年々、飛躍的な伸びを見せる同校の進学実績の背景にあるのは、生徒たちの高い目的意識です。同校での研究活動が極めて高度だからこそ、「この領域をもっと深く学びたい、あの教授のもとで研究したい」という純粋な探究心で選んだ結果、自然と最難関の大学を目指すように。
その視線は、海外大学へも向いています。合格率数%という世界最難関のミネルバ大学や、ハーバード大学への編入合格などを達成。海外大学進学には費用負担が伴いますが、同校では学費や生活費が手厚く支援される「柳井正財団」の奨学生を5年連続で輩出しています。2026年度の海外大学合格者170名の中には、他にもさまざまな奨学金を獲得した生徒たちがいます。
教頭・広報部長の内田雅和先生は、「『偏差値の高い大学』に行きたいから受験するのではなく、『行きたい学部があり、そこで学びたい教授がいるからその大学に行く』。生徒たちが描く未来へ向かって進学していくことこそが、本校の最大の強みなのだと考えています」と話します。
大学を、なりたい自分になるための選択肢として捉え、高い視座を持って自立していく生徒たち。最後に、内田先生と辻先生に、生徒たちに将来どうなってほしいと思っているかを伺いました。「私たちが心の底から願うのは、生徒たちがこれからの人生のそれぞれの場所で、主観的に『自分は今、幸せだ』と感じられる人になることです。正解がないこれからの時代だからこそ、自らの頭で問いを立て、納得のいく選択を積み重ねていく。そのための強さとしなやかさを、本校の6年間を通じてつかみ取ってほしいと願っています」(内田先生・辻先生)
考えるための「舞台装置」として
設計されたラボ棟
「Zero to One(ゼロワン)」

ゼロワンに一歩入れば、自ずと「考える」スイッチがオンに。授業や研究活動、パネル発表など使い方はさまざまです。
1階には3Dプリンターや工作工具を備えた、ガレージさながらの工作室を配置。2階と3階には、天井が高く開放的なオープンスペースが広がっています。2階・3階で「考えたこと」を、1階で「カタチにする」。まさに「0から1」を生み出す循環が、建物全体で展開されています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
三田国際科学学園中学校
[学校HP]https://www.mita-is.ed.jp
〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1 Tel.03-3700-2183
最寄駅/
東急田園都市線「用賀駅」徒歩5分。小田急小田原線「成城学園前駅」から東急バス「用賀」徒歩3分。
