教員による「探究」の授業が本格的に始動する!自ら考え、課題を見つけ、解決に挑む生徒を育てる
大学入試や将来を見据えた
教員によるプロジェクト
昨年12月12日に創立100周年を迎えた駒込。天台宗の教え「一隅を照らす人間の育成」を建学理念に、自由な校風が人気で、ここ数年志願者も急増中。注目を集めています。そんな同校が昨年度、試験的に取り入れたのが教員主導の「探究」。これは探究チームの先生11名が3つのチームを作り、各々のテーマに分かれて課題に取り組むといったものでした。探究チームのリーダーである保健体育科の津元佑輔先生と数学科の佐藤大輔先生に、お話を伺いました。
「現在大学入試は単に国・数・英の枠には収まらない、探究の力が必要になってきました。そこで本校では3~4年かけて探究する力を養ってもらいたいと、まずは昨年度より中2と中3の生徒の希望者に試験的に探究の授業を行いました」(津元先生)

お話を伺った津元先生(左)と佐藤先生(右)。佐藤先生が手にするのは自身が作ったタワー。紙の筒など廃棄されるものを再利用して作ったそう
生徒の学ぶ姿勢に
新たな発見が
3つのテーマは「二大タワーの研究」「弱点克服探究」「ブレインハックプログラム」というものでした。
「二大タワーの研究」は佐藤先生が企画・授業も行いました。
「『東京タワーとスカイツリー、どこから見たら同じ高さに見えるのか?』という課題に挑戦しました。まず座学で数学をはじめとした知識を駆使して場所を想定。出てきたところは自由が丘とお台場で、午後に実際に現地を訪れ検証。これは2つのタワーを一直線上に並べ、見上げる角度を同じにすると、同じ高さに見えるという原理を利用した学びです。数学というと、生徒は授業を聴いて問題を解くなどどうしても受け身になりがちですが、この探究は能動的な学びのせいか、いつもはにぎやかなある男子も集中して取り組んでいたのもうれしい驚きでしたね。また、『検証するのに時間が足りない。もっといろんな視点から検証したい』という生徒もいました」(佐藤先生)
「『弱点克服探究』は自分のコンプレックスに向き合い、参加者同士で話し合うことにより苦手意識をなくす、というプログラムでした。『人前に出ることが苦手』というある女子は『弱点は誰にでもある伸びしろ』『弱点があるから克服しようという目標ができる』と言っていました。ポジティブな気づきがうれしかったですね」(津元先生)
「ブレインハックプログラム」は自分の好きなものについてAIを使ってPR資料を作るといったクリエイティブな内容で、その完成度に津元先生も驚いたそうです。
初年度となった2025年度は希望者のみの参加でしたが、2026年度は参加人数の枠をさらに広げていくと言います。「6月以降に具体的な話し合いをし、テーマも内容もブラッシュアップしていきたいと思います。さらに、最終的には成果を発表する機会も設ける予定です」と津元先生は今後の目標を教えてくれました。さらに、「探究は高校のSTEAM講座につなげるだけでなく、将来的には課題解決力など、次世代を生き抜く力が身につくようなプログラムにしたいです」と津元先生。また、佐藤先生も「探究をとおしていろんなことに興味を持って取り組んでいく力を養ってほしいですね」と探究への思いを語ってくれました。
スタートしたばかりの「探究」、どのような成長を遂げるか注目です。

二大タワーの研究。東京タワーとスカイツリーの縮小模型を使って、どうしたら同じ高さに見えるのか真剣に検討中

「弱点克服探究」では、まずは自身の弱点を書き出すことからスタート。担当の先生方は生徒をサポート
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
駒込中学校
[学校HP]https://www.komagome.ed.jp
〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25 Tel.03-3828-4141
最寄駅/
メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分。メトロ千代田線「千駄木駅」・都営三田線「白山駅」徒歩7分。
JRなど「池袋駅」から都営バス「駒込千駄木町」。
