体験するからこそ実感できる学び 週2時間の高度な化学実験

「教科書だけの学びと、実際に実験を通して手を動かし、匂いを嗅いだり、触ってみたりして、経験しているのとでは理解も全く異なります。教科書だと一つの式で終わる化学式も、実験してみると混ざっている他の物質や、触媒で入れたものの影響など、それ以上の理解も多く得られます」と、化学担当の森山和世先生。
伺ったのは、高3の「化学実験」の授業。2時間連続で毎週実験が行われ、年間約20種の実験を行う単独の選択科目です。大学入試に化学を利用する生徒がメインですが、進路変更後も興味を持って継続して参加している子もいるそうです。教室の実験器具や設備もハイレベルなものが揃い、大学の実験室並みです。
この日の実験は、アセチルサリチル酸をサリチル酸メチルに変化させていくもの。とても難しそうに聞こえますが、実験に成功すると「痛み止め薬が湿布薬に変化して香りで確認できる」と聞いて、興味津々の表情で取り組む生徒たち。さまざまな薬品を使ったり、加熱したりという作業に真剣な一方、意見を交換しながらのグループワークにワクワクする様子が伝わってきました。
苦手な化学と仲良くなれた
授業に参加しているS・Mさんは、実験の楽しさをこう話します。「最初は器具や物質の名前が並ぶプリントに固いイメージを持っていましたが、実験をしてみると反応が目の前で起きることが『すごい!』と純粋に思いました。実験することで自分に関係のある、身近なことだと感じられるので、問題を解いていても思い浮かぶようになりました」
一方、I・Yさんは、最初は化学に対して消極的だったそうです。「実は、理科4科目の中で化学が一番苦手だったんです。でも、森山先生の授業を受けて楽しいことを知り、実験も履修しました。同じ分子式でも構造によって性質が違うと聞いて驚いて、いろいろな構造式が考えられることを知り、感動しました。有機の実験を通して、化学と仲良くなれたと思います(笑)」
授業には理科助手が2人付き、実験の準備や段取りのサポートをしてくれ、安心です。将来は医療系に進みたいという2人は、この実験のおかげでより学びが深まり、何より楽しいと話してくれました。
実験グループは運命共同体
この授業は、2~4人のグループで行われます。前週に公開された実験内容を予習し、仮説を立てた上で実験に参加します。それでも実際に実験を始めると思い通りに反応や変化が得られない時も。そんな時意見交換ができるのがグループワークの良さです。森山先生はこう話します。
「これから医療や科学の道へ進んでも他の仕事をしても、一人で完結できる職種はありません。それぞれの得意や苦手がある中で、教え合い、助け合い、分担し合うことを学ぶ時間でもあります。チームは運命共同体として実験に取り組み、一生の友達になっていくこともあります。最後にまとめるレポートも仕上げるのは自分ですが、途中で見せ合っても相談してもいいと伝えています」
S・Mさんもその効果を感じています。「これまで人に教えてもらうことはあまりなかったのですが、なぜ反応が起きたのか自分ではわからない時に聞いてみたら、友達の仮説を話してくれて気づきがありました。互いに考えを話し合えたことで、より理解が深まる感じがしました」
こうした経験を通した学びの時間を大事にし、独自の教科や学び方から生徒の学ぶ喜びを引き出す共立女子。ワクワクとした表情で授業に臨む子が多いのは、そんな取り組みの効果なのでしょう。

左から、S・Mさん、森山和世先生、I・Yさん
S・Mさん (ダンス部)
先生との距離が近いので、授業でわからないことから何気ない会話まで、すぐに聞ける先生ばかり。体育祭やドッジボール大会も、先生も全力で楽しんでくれます。部活で切磋琢磨しながらみんなで目標に向かえる時間も大好きです。
I・Yさん (バスケットボール部)
生徒が多い分、みんなの興味や趣味も多様で、どこかで共通の趣味を持っている子がいて、絶対友達ができるのが共立のいいところ!部活も先輩と仲が良く、先輩から大学の話も聞けてモチベーションになります。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
共立女子中学校
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