私学探検隊

2027年、吉祥寺湧水中学校・高等学校へ。「この学校で、うちの子は幸せになれるか」に応える新しい学び舎へ

菊池健太郎先生

菊池健太郎先生

「校名変更、共学化。そう言われます。ただ、私たちがしているのは、その言葉より、もう少し深いことで、中高一貫教育の、再設計です。学び、行事、放課後、進路、生活を組み直しています。」
1932年、創立者・藤村トヨは「教育とは他人の知識の注入ではなく、その人の個性の発展である」という教育理念を掲げた。この精神を今の時代に解釈すると、「自分の輪郭を知り、自分らしさを持って社会に応え、人のために生きる喜びを学ぶ」。その過程を、湧水は「who I am」と呼んでいる。「自分は何者で、どう生きたいのか」。その問いに向き合う力、豊かに生き抜く力が6年間かけて育まれるように、環境もカリキュラムも校則も、全てを一から見直した。

■教壇も決まった席もない
自由に動ける環境が人を変える 
校内に足を踏み入れて歩くと、そこに教壇はない。黒板に向かって整然と並んだ机や椅子もない。あるのは、緩やかなカーブが特徴的な机、明るいカラーの椅子、3Dプリンター。ガラス張りの部屋の中で、生徒たちはパソコンを開いて談笑し、ラフな私服を着た教員が混じって話している。
仮校舎のコンセプトは「FINDER BASE」。「知識を受け取る人ではなく、問いを見つけていける人に」という意味を込めた”Not students, Be a FINDER”という言葉を体現する場だ。実際、生徒が自分に合った居場所を見つけやすくなり、以前は教室に入りにくさを感じていた子も、学校生活への参加のあり方に前向きな変化が生まれているという。

■教員の半数は民間出身
時代の変化を見据える 
「社会に出てみると、重要なのは大学名ではなく”who I am”という問いに答えられるかどうか。AIが瞬時に答えを出す現代だからこそ、自ら問いを立て、考える力がますます重要になってきます」と菊池健太郎校長は力を込める。
全教員の約半数は民間出身者だ。IT企業、外資系メーカー、映像、制作など、そのキャリアは多彩。社会の変化にもまれ、これまでの教育を変えていく必要性を実感した教員たちが集まっている。長く教育現場で勤めてきた20~30年の経験豊富な教員と共に、卒業後の生徒の幸せを考えた独自の教育プログラムを設計している。
授業では、協働的な学びとして、対話を重ねる双方向の学びを重視。他者の意見に耳を傾けつつ、自分の考えを深め、発信する。一方、「ふじらぼ予備校」ではプロの予備校講師による対面授業に加え、AIを活用したオンデマンド講座も用意し個別最適な学びを展開。数学・英語を中心に、基礎学力は全員の標準装備として支える。

■2科・4科と表現創造入試。
多様な個性が輝く学び舎へ
2027年度の入試は2科・4科に、アート・エッセイ・デジタル・ダンスで自分を表現する「表現創造入試」と帰国生入試も加わる。「表現創造入試は2科・4科と同列です。別の入口であって、易しい入口ではありません」と菊池校長は明言する。学力試験で基礎学力を見ながら、別の角度からも一人ひとりの個性や挑戦を評価する設計だ。

■この学校が向いているのは、こんな子
成績だけで測られ続けることに、どこか苦しさを感じている子。好き、違和感、問いはあるけれど、まだ言葉にできていない子。学力も伸ばしたい、ただそれだけで6年間を終えたくない子。
「偏差値を否定するわけではありません。子どもたちの努力の、一つの結果です。ただ、偏差値だけで見終えてしまうことは、したくない。大学合格も大切です。ただ、ゴールではなく、通過点だと思っています」と菊池校長は話す。
「この学校で、うちの子は幸せになれるか」。学校選びで保護者が本当に知りたい問いは、結局これに尽きるのではないか。「私も一人の親として、我が子が幸せになれると自信を持って言える学校にしたい。責任を持って、新しい学校を一からつくっています」。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

吉祥寺湧水中学校・高等学校※2027年校名変更予定、
 現:藤村女子中学・高等学校
[学校HP]https://kichijoji-yusui.ac.jp
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-16-3 Tel.0422-22-1266
最寄駅/
JR中央線 総武線・京王井の頭線「吉祥寺駅」徒歩7分。
(三鷹仮校舎:〒180-0006 東京都武蔵野市中町3-6-24。
JR「三鷹駅」徒歩10分ほか。所在地・交通は本校舎のもの)

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