人は「ことば」によって他者とつながることができる。
「ことば」の重要性を意識しよう
ST入試、一般・CC入試はいずれも3つの大問構成で実施しています。評論・随想（35点／うち記述が10点）、物語・小説（35点／うち記述が10点）という文章題に加えて、漢字や語句の問題（30点）という出題構成です。ST入試、一般・CC入試の違いは読み解く文章の長さにあり、ST入試の問題文のほうがより長い文章量かつ、より正確な読解力を必要としています。
ST、一般・CC入試のいずれにおいても、記述問題（30字から50字程度）を出題します。解答の手順として、まずは問いかけをよく読んで何を問われているのかをしっかりと確認し、文章の展開や構成を丁寧に読み取りながら作文しましょう。
入学後は、朝の10分間読書や図書館授業（読書・調べ学習）、漢字検定取得、作文授業（外部コンクールの参加も）、地域探訪、古典学習、レポート作成など、様々な学習機会を通じて国語学習に取り組んでいきます。ペアワークやグループ学習によってお互いを高め合いながら、ことばについての感性を磨き、総合的な教養の完成を目指します。 （井上隼人先生）

入試の半分は基礎問題。
コツコツ学習する習慣をつけよう
本校の算数入試問題の構成は、大問が4題となっています。「基礎学力」を見る問題と「応用力」を見る問題がおよそ半分ずつになっています。一般入試・CC入試は、大問1が計算問題、大問2が雑小問、残りの大問2つは読解力と思考力がより問われる形です。ST入試は、大問1と大問2が雑小問となっています（大問3と大問4は上記同様）。雑小問は各分野から出題されます。中学入試全般の、いわゆる「よくある小問」が問われます。一冊の問題集をまんべんなく学習してきてください。過去問に取り組む時は、自分で時間を計って行い、少し早めに終えられるようにしましょう。大問3と大問4は、しっかり問題文を読んで答えましょう。中には前の問いがヒントになっている問題もあるかもしれません。特に、大問4は途中の「考え方」を書く問題があります。読解力と思考力に加え、表現力も必要になります。普段、学習する時は結果だけでなく、解説を読んで答えを導き出す「過程」をしっかり確認し、記述の流れを掴むようにしましょう。答えが合っていても、実はより良い途中の考え方が存在する場合があるかもしれません。
入学後は、算数から「数学」へシフトする中で、授業の受け方、ノートの作り方、問題集の取り組み方など、「数学」の学習方法を一から学んでいきます。読解力・思考力を磨き、応用問題に対応する力をしっかり身につけるためにも、まずは基礎力の定着を目標に学習を進めていきます。自分で考え、発展させて、学んだことを様々な問題につなげていけるよう、授業を展開していきます。 （山田　諭先生）

自然現象に興味・関心を持ち、
自ら考える習慣を身につけよう
本校の理科入試問題は「自然現象を通した思考力」を問う狙いがあります。本校で学ぶために必要である学力を問う入試問題です。「教科書の知識だけでなく、受験の定番の問題集レベルの知識が定着している前提の出題」となります。過去問題を中心に、受験の定番問題集に取り組み、対策してください。　
男子一般・女子CC入試の大問数は、分野別問題4題です。物理・化学・生物・地学の全分野からの出題で、基本的な知識・思考力・読解力・計算力を問う問題です。題材としては、教科書や受験の定番の問題集で扱われている内容、ニュースや新聞の記事で話題になった内容などから出題します。
ST入試の大問数は4題で、大問1は基本的な知識を問う問題、大問2～4は思考力・読解力・計算力を問う分野別問題となっています。題材は一般・CC入試と変わりありませんが、分野別大問は説明の記述や図示をしてもらう問題などを含み、より思考力を問う狙いがあります。
両入試にいえることですが、日常生活のなかにある自然現象は、小学校の範囲を超えることもありますが、問題文や図、グラフに必ずヒントが隠されています。よく読んで考えてください。
入学後は平時の教室での講義はもちろんのこと、理科単独の建物である「理科会館」で様々な実験を経験できます。「実際にやってみる」ことを基盤とし、『自立した探究者』を目指していきます。 （井上俊之先生）

社会全体に興味関心を広げて
考察力、思考力、表現力を高めよう
男子一般・女子CC入試は、大問を2題（身近な出来事を切り口にした問題、地理と歴史の総合問題）で構成。大問1は独自性の高い問題のため、過去問を参照して傾向をつかんでください。問題文の中に隠されているヒントと、日常生活で感じていることとがつながったときに答えが導き出せるはずです。日頃からニュースや新聞に目を通し、社会にアンテナを張っておきましょう。例えば、ニュースや新聞で目にした出来事が、私たちの日常生活にどのような影響をもたらしたのか整理してみると、社会の様々な仕組みが見えてきます。また、日常の小さな出来事から社会を見ていく感覚を持ち、自分なりの意見を持つことも大切です。地理や歴史の問題では、写真や地図、グラフなどをヒントにして解いていく問題が多く出題されます。
ST入試は、大問3題（身近な出来事を切り口にした問題、地理の問題、歴史の問題）で構成。傾向は一般入試と変わりませんが、記述式の説明問題がやや多いのが特徴です。普段からスーパーなどに行って、商品の品ぞろえや産地・価格の変動なども敏感に感じとってほしいと思います。地理や歴史の問題でも、グラフや写真などを用いた思考力が問われる問題が出題されます。例年と問題の傾向や難易度は変わらないので、過去問にじっくり目を通してもらえればと思います。
入学後は、身近なところから世界へ、また世界から身近なところへと社会的な視野を広げ、様々な学習を通じて考えること、表現することに取り組んでいきます。同時に、思考力や表現力の土台となる基本的な知識も大切なので、社会科の授業の中でしっかり学んでいきましょう。 （吉田　勝先生）