私学探検隊

1998年から続く伝統の中3ニュージーランド研修 世界を近くに感じて視野を広げる

ガールズカレッジ近くの小学校を訪問

ガールズカレッジ近くの小学校を訪問し、子どもたちに折り紙の鶴とキーウィを教えました。


日本文化を学び、
海外へ踏み出すステップ
実践学園中学校では、中学3年生全員を対象に、約2週間(13日間)のニュージーランド語学研修を行っています。行き先は南島マルボロ地区。現地では、ホームステイをしながら、男子はマルボロ・ボーイズ・カレッジ、女子はマルボロ・ガールズ・カレッジにそれぞれ通い、授業や体験活動を通して英語と文化を学びます。1998年の研修開始以来、現地校との教育提携を続け、ホームステイ受け入れ家庭とも長期的な信頼関係を築いてきました。 
研修前には「日本を知って世界へ」という理念のもと、国内での体験学習を重ねます。中1で浅草校外授業、中2で鎌倉校外授業、奈良・京都修学研修を経て、中3では福島県のブリティッシュヒルズで英語合宿を実施。国内外を段階的につなぐプログラム構成です。中学3年学年主任 森圭司先生は「段階的に学ぶことで、海外でも自信を持って挑戦できるようになります」と話します。
ボーイズズカレッジの音楽の授業でギターを練習中。

ボーイズズカレッジの音楽の授業でギターを練習中。雰囲気にも慣れ、楽しんでいます。

 
異文化の中で、
自分を見つける時間
ニュージーランドでは、体育や料理、折り紙、伝統文化体験など、さまざまな体験型授業を通じて、現地の生徒と交流します。例えば、同校の生徒が現地の生徒に折り紙の折り方を教え、学校訪問では現地の子どもたちと一緒にダンスパーティーや切り絵などを行い、マオリ族の歓迎儀式も体験しました。
ガールズカレッジで伝統のパシフィカダンスに挑戦。

ガールズカレッジで伝統のパシフィカダンスに挑戦。衣装を身にまとい笑顔で踊りました。


最終日はクライストチャーチやオークランド植物園、マウントエデンといった観光スポットを班ごとに巡り、自主研修も実施。「語学力の向上はもちろんですが、海外を“遠い場所”ではなく“身近な世界”として感じてほしい」と森先生。研修をきっかけに視野を広げ、高校ではさらに長期留学へ進む生徒もいるそうです。ネイティブの先生と日常的に授業や学校行事を通して接する機会が多くあり、英語を“特別なもの”とせず自然に使う環境が整っている同校。高校進学後も、短期・中期・長期の留学プログラムを用意し、帰国後の進路サポートや海外大学進学支援も充実。異国の地で得た経験が、将来を見据える力と、社会に貢献したいという思いを育てていきます。
2週間のニュージーランド研修は、異国での生活を通して世界を知り、自分の可能性を見つける第一歩となります。
グローバル教育支援プログラム
 

生徒インタビュー

 
~9月5日~17日のニュージーランド研修を振り返って~
インタビューに答えてくれた中学3年生のみなさん。
インタビューに答えてくれた中学3年生のみなさん
最初は英語を話すのが本当に苦手で、知らない人と話すときは緊張で言葉が出ませんでした。でも、ホストファミリーが優しく助けてくれて、少しずつ話せるように。もっと英語を勉強しておけば、と少し後悔もあります。ホストファミリーの妹さんと同い年で仲良くなり、最終日は家族の別荘でバナナボートにも乗りました。ダンスパーティーでは間違えないか不安でドキドキしましたが、ホストファミリーがそっとフォローしてくれたのが印象的です。(Kさん)
 
ニュージーランド研修出発前は「体調を崩さないか」が心配でした。実際に10日目くらいに熱を出してしまいましたが、ホストマザーが日本人で、味噌汁を作ってくれるなど本当に優しくしてくれました。スーパーで「Hello」「Have a nice day」と声をかけられるのが楽しくて、文化の違いを感じました。翻訳アプリが使えないこともあって、文法をしっかり学んでおけばよかったと反省。初めての海外で不安もありましたが、自分で考えて行動できたことが大きな自信になりました。(Sさん)
 
単語をあまり知らないので出発前は不安でしたが、ホストファミリーの英語はわかりやすく、安心して過ごせました。受け入れに慣れている家庭で、昨年も実践学園の生徒を迎えていたそうです。休日には家族と一緒にバナナボートに挑戦。冬の海は寒かったけれど、とても楽しい思い出になりました。帰国後は英語をもっと話せるようになりたいと思い、モチベーションが上がりました。以前わが家に迎えた交換留学生の家に今回ホームステイしたので、再会できて本当にうれしかったです。(Yさん)
 
英語が苦手で、海外にも行ったことがなかったので「大丈夫かな」と不安でいっぱいでした。でも、ホストファミリーがゆっくり話してくれたり、身振り手振りで伝えてくれたりして、温かさを感じました。現地では博物館を訪れ、日本の零戦を見てその迫力に驚きました。最初は怖いと思っていた海外が、今では「また行きたい場所」に。頑張ればジェスチャーでも気持ちは伝わると実感し、もっと英単語や文法を覚えて次は自分の言葉で話したいと思っています。(Hさん)
 
英会話の授業で習った表現や相づちを覚えていったおかげで、現地で役立ちました。印象に残っているのは3日目のダンスパーティーです。現地の生徒たちと一緒に踊りながら会話をして、普段関わらない人とも仲良くなれました。英語で生活したことでリスニング力が上がったと感じます。もともと留学に興味がありましたが、この研修でその思いがさらに強くなりました。将来は客室乗務員を目指して、もっと英語の力を磨いていきたいです。(Sさん)
 

◆ ニュージーランド研修の主な内容 ◆

◦国立博物館「テ・パパ・トンガレワ(Te Papa)」でマオリ文化や歴史を学ぶ
◦提携校に通学。体育・料理・音楽・建築見学など、体験型の授業や交流活動に参加
◦日本文化紹介として折り紙体験や文化発表を実施
◦滞在終盤にはダンスパーティーやフェアウェルセレモニーを開催
◦ホストファミリーと過ごす週末で思い出づくり
◦帰路の途中で、オークランド観光 など


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

実践学園中学校
[学校HP]https://www.jissengakuen-h.ed.jp/
〒164-0011 東京都中野区中央2-34-2 Tel.03-3371-5268
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