▲ラウンドスクエアには世界50ヵ国の私立学校250校（日本は4校）が加盟しています。国際会議では異国の仲間と協働する力も養われます。

参加動機は“知的好奇心”
次世代のグローバルリーダーの育成を目標に掲げる八雲学園。2017年にRound Square（ラウンドスクエア／国際私立学校連盟）に加盟して以来、毎年のように「国際会議」に生徒を送り出しています。今年度も10名の高2生がチャレンジしました。
「ラウンドスクエア国際会議は、*IDEALSという考え方に基づいて活動する、世界規模のイベントです。ドバイで開催された今回は、28ヵ国155校から約1000名が参加。25のグループに分かれてディスカッションや、環境保護、奉仕活動などのアクティビティに取り組みました」（引率したボッサム紗良先生・英語科）

▲ディスカッションのグループ以外の人と接する機会も多く、詫間さん、荒木さんともに「たくさんの友人ができた」と言います。

日々修正して活動の質を
高める
参加した生徒の英語力はさまざまです。普段からオールイングリッシュの授業を受けているネイティブレベルの生徒もいれば、通常の授業の積み重ねで英語力を身につけてきた生徒もいます。高入生の詫間崇司さんは後者です。高1時に「3週間アメリカ海外研修」を経験していたものの「国際会議の1日目、2日目は、海外の人（英語ネイティブ）とのやりとりが難しかった」と言います。
「日本人は一度頭で考えて、整理してから発言しますよね。僕もそうでしたが、海外の人は構想をまとめずに話します。（八雲の仲間が）スラングを使ったりして（卒なく）話している姿を見て、自分も負けてられないとスイッチが入りました。帰国後も、国際会議を一緒に頑張った人たちを励みに、勉強に身が入っています」（詫間さん）
幼い頃から英語を学んできた荒木ひな芽さんは、高1時に**「9ヵ月プログラム」に参加。英語を頑張ってきただけに、ネイティブスピーカーが聴く耳をもってくれるだろうかという不安を抱えていましたが、それが先入観だったとわかると、本領を発揮。
「積極性とコミュニケーション力を持って行動し、多くの友だちができました。相手の立場を考えながら行動する力や、人との関係を築くスキルを向上させられたと思います」（荒木さん）

“グローバル”は
体験が大事
「八雲生は皆別々のグループで活動しました。ホテルに戻るなど集まったときに、『どうだった？』『明日はもっとしゃべろう』『頑張ろう』という励まし合いや、そこで生まれる競争意識がお互いによく作用していて、とてもいい雰囲気でした。アメリカ海外研修は、主に英語を勉強しに行く。ラウンドスクエアは英語で学ぶ、そこが大きな違いだと思います」（ボッサム先生）
詫間さんと荒木さんの夢は、ともに“経営者”になることです。ラウンドスクエア国際会議での体験が、大きな力になったことは言うまでもありません。

海外に夢を語れる仲間ができた！

詫間崇司さん

父の影響で、僕は将来、会社を経営したいと思っています。ただ、何をしたいのかが決まっていないので、高校受験の時に海外留学プログラムが充実している八雲学園に興味をもちました。世界に目を向けることで、さまざまな考え方を学ぶことができると思ったからです。将来に向けて親に会議の参加を認めてもらったので、今回の留学で英語でのやりとりがうまくいかなくても、逆境の中で頑張ろう、成果を出そうという前向きな気持ちで頑張りました。一番印象に残っているのは、色々な国の人たちと親しくなれたことです。経営に興味をもつイギリス在住の中国系の人と仲良くなり、「将来、一緒に会社を経営できたらいいね」と話しています。

国際的な架け橋となる活動を！

荒木ひな芽さん

八雲学園に入学したのは、英語に力を入れている学校だからです。英語関連のさまざまなプログラムがあり、生徒一人ひとりがやりたいことに挑戦できる環境が整っています。ラウンドスクエアも、八雲学園だからこそできる貴重な経験だと思います。また、何か困ったことがあれば心強い先生方がサポートしてくださいます！おかげで、私も世界各国から高校生が集まるこのイベントで、人の考え方や価値観を尊重する姿勢を培うことができました。ラウンドスクエアで得たその姿勢や英語力を活かして、自分の考え方や可能性をさらに広げ、リーダシップを高め、国際的な架け橋となるような活動をしていきたいです。

*IDEALS…Internationalism／国際性、Democracy／民主的、Environmentalism／環境、Adventure／冒険、Leadership／リーダーシップ、Service／奉仕活動

**9ヵ月プログラム…3カ月間のアメリカ留学を中心に、事前・事後学習を各3ヵ月間、合わせて9ヵ月間、英語を集中的に学習するプログラム

この学校の詳細情報を見る