広々とした新校舎で行われた初めての文化祭
2025年に創立100周年を迎えた品川女子学院では新校舎が完成し、9月には完成後初の文化祭がありました。
運営するのは1~5年生(中1~高2)の有志230名からなる文化祭実行委員会。校舎変更による苦労や工夫について、高校2年生の実行委員長に聞きました。

文化祭の入口は普段生徒が登下校する玄関です。生徒の案を取り入れた庭があり、そこでは世界の物語を楽しく学びながら自身を見つめられます

今回の文化祭では、受験生の皆さまに初めてカフェテリアでの食事もご体験いただけました。生徒が制作した動画が流され、見ながら休憩していただきました
新校舎開催での課題を
「品女らしい」運営で克服
これまで体育館で行っていたクラブの舞台発表を新しく完成した講堂でおこなえるようになったことが、今回の最大の変更点でした。そのおかげでコロナ禍と工事期間に休止していたフードコートを体育館に設置することができ、その運営が大きな課題でした。
コロナ禍以前の入場者数をもとにフードコート利用者数を予測し、座席数を算出しました。一方で、校内各所からどれだけ机・椅子を集められるか、これまで事前調査していましたが、各団体の責任者が報告する内容が多すぎるという反省から情報集約を簡略化。その結果、机・椅子の数が把握しきれず、急遽増設するなど、当日の改善も行いました。
また、カフェテリアは1日目から2日目にかけて動線を見直し、4人掛けの机を長机にして何人組でも利用しやすくするなどの改善をしました。

約900人収容できる講堂では、クラブの迫力ある舞台をお楽しみいただきました
来場者と後輩を想う
ホスピタリティと継承の精神
今回の文化祭では、新校舎を活かした来場者へのホスピタリティにも力を入れました。
図書室の手前に設けた案内所は、1年生の実行委員が中心となって担当。単なるインフォメーションセンターではなく、来場者を伴って案内する「品女まるわかりツアー」を実施しました。これは、ⅠFC(インフォメーション&フレンドシップクラブ)がこれまで培ってきたノウハウを活かしたもので、受験生に一番年齢の近い中学1年生が10分で校内案内をするツアーとして好評でした。
実行委員長として、後輩が将来改善するための土台作りをする意識で取り組みました。すべきことの指示だけでなく、その理由を共有することで、委員一人ひとりが自ら考えて動くよう促しました。
閉会式のビデオでは、先生方が「◯◯ええねん」と書かれたフリップを持ち、音楽に合わせて次々に登場する映像を作りました。多くの先生の協力で、「失敗してもええねん」のように後輩たちにエールを送る形になっていました。「縁を後輩につないでほしい」という願いを表現するとともに、100周年の節目への感謝を届けました。
新校舎での初めての文化祭は、学びと成長の場として、次世代への継承の精神も育む機会となりました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
品川女子学院中等部
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