田植え、地引網引きなどを協力しながら体験し、自然の中で友情を育んだ南房総自然体験教室
田植えで米作りを体験し
はちみつ工房を見学
東海大学付属浦安高等学校中等部では、毎年5月に中1を対象とした「南房総自然体験教室」を実施しています。今年も5月14日から16日まで体験教室が行われ、生徒たちは中学に入学して初の宿泊行事として、南房総で充実した3日間を過ごしました。この体験教室について、中1の井上奏那さん、中嶋悠太さんと中1担任の小口由理子先生にお話を伺いました。「この行事の狙いは、千葉の自然に親しみ、第一次産業について学ぶこと。そして、入学したての時期に行くので、生徒同士の仲を深めるという目的もあります」と小口先生。井上さんと中嶋さんは南房総に行くのが初めてだったそうで、新しい仲間と新鮮な体験ができたようです。初日は田植えを体験し、はちみつ工房を見学しました。「田植えは難しかったけど、やっていくうちに楽しくなりました」(中嶋さん)、「はちみつを使った製品は果物やチョコレートを混ぜたシロップやジュースなどがあり、試食もできました」(井上さん)

左から井上奏那(そな)さん、小口由理子先生、中嶋悠太(ゆうだい)さん
沖ノ島で自然について学び、
大房岬では戦跡を見学
2日目は沖ノ島で貝殻を拾いながら自然について学び、大房岬では戦跡の見学をしました。「沖ノ島では案内をしてくれたNPOの方から生徒全員に貝殻で作られたキーホルダーをお土産としていただき、思い出の品になりました」と小口先生。「戦跡は戦時中に敵から見えないように草木を生やして森のように見せたりしていたところがそのまま残っていたのが興味深かったです」(井上さん)、「倉庫や洞窟なども見学し、ガイドの方がわかりやすく説明してくれました」(中嶋さん)と、生徒たちが江戸時代の終わりから太平洋戦争の時代まで首都防衛の重要な拠点であった大房岬戦跡の歴史を学び、戦争について考える機会にもなりました。
最終日は地引網で漁業体験
バーベキューも思い出に
そして、いよいよ最終日。この日は全員で地引網を引き、漁業体験を実施しました。「みんなで協力して網を引き、とれた魚は鯛と小魚が少しでしたが、昼食のバーベキューで焼いて食べることができました」と小口先生。井上さんと中嶋さんは「網は水を含んでいて、とても重かったけれど、少しでも魚がとれて嬉しかった。バーベキューも美味しかったです」と話します。この自然体験プログラムには米や魚などがどのような過程を経て食卓に届くのかを知り、第一次産業への理解を深めるという目的がありました。最後に、「普段の生活ではできない貴重な体験ができました」(中嶋さん)、「千葉の広大な自然が好きなので楽しかったです」(井上さん)と感想を話してくれた2人。小口先生は「この学年は純粋で素直な生徒が多いのが良いところ。中2でブリティッシュヒルズ研修、中3ではニュージーランド研修がありますが、いろいろな体験を通して、お互いに助け合いながら成長していってほしいですね」と話してくれました。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東海大学付属浦安高等学校中等部
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