真摯に「書」に向き合い技を磨くとともに 華やかな書道パフォーマンスで自己表現を
作品制作で技を磨く
全国を目指す挑戦
多彩なクラブ活動が魅力の千葉日本大学第一中学校。なかでも書道部は中学生14名、高校生23名が在籍し、中高生が一緒に活発に活動しています。活動日は火・水・木の3日間が基本ですが、月・土は部室での自主練を自由にすることができます。そんな書道部の活動領域は2つ。
「ひとつは書道コンクールなどに出品する作品制作。もうひとつは書道パフォーマンスです」と語るのは書道部顧問の小倉栄樹先生です。
全国大会を含む各種書道コンクールは、年間で出品する機会が数多くあります。生徒たちは半紙から大きな半切、高校生になると全紙、二×八尺まで、何度も筆を取って力作を仕上げていきます。

何枚もの紙を継いだ紙に太い筆でダイナミックに文字を描く書道パフォーマンス
なかでも大きな目標が「書の甲子園」と呼ばれ、高校生が出品する「国際高校生選抜書展」での入賞です。生徒たちは、全紙で作品を仕上げて、書の技を競います。
「書は、日頃から書き続けていないとすぐに腕が落ちてしまうので、とにかく筆を持つように指導しています。納得できるまで何枚も書き続けることで、精神力・体力ともに強くなることを生徒も実感しているようです」
パフォーマンスで魅せる
書を通した新しい表現を
一方、最近人気なのが、書と音楽とパフォーマンスを組み合わせた書道パフォーマンスです。大きな筆と紙を使って、どんな書をどう書くかはもちろん、音楽や振り付け、演出まで、全員が一丸となって仕上げます。

新歓パフォーマンスで仕上げた作品。
躍動感にあふれ、観客の目を奪った
文化祭では例年、力の入った書道パフォーマンスを披露。今年は、中学生・高校生・関東大会用と3種類のパフォーマンスを用意。2日間で6公演も行いました。

文化祭では、音楽に合わせたパフォーマンスで魅了した
「書道パフォーマンスは文化祭でも人気の花形コンテンツです。中庭に何枚もの紙を継いだ巨大な紙を広げてパフォーマンスをするのですが、それを取り囲むように校舎の高いところからたくさんのお客さんが見物して楽しんでくれました」
ほかにも「書道パフォーマンスグランプリ」に出場したり、地域の商業施設や千葉県庁から声がかかったりするなど、学外でもパフォーマンスを披露する機会が増えています。
「書道パフォーマンスグランプリでは、強豪校のパフォーマンスを生で見て圧倒されたようで、向上心に火がつきました」
文武両道と仲間づくり
自分を表現する場に
部員たちが毎年楽しみにしているのが、夏休みの合宿です。中学生は伊勢神宮奉納書道展、高校生は書の甲子園に向けて、一日中筆を持ち、大きな作品を制作します。
「夜はバーベキューをして仲間と楽しく過ごすなど、かけがえのない思い出のひとときになっています」
夏休みはほかにも国立新美術館や東京都美術館で開催される書道展を部員全員で見学。書に触れ刺激を受けた後は、遊園地で楽しい時間を過ごします。
「おとなしい子でも、自分を表現できる場が必ず見つけられるのが書道部の魅力です。作品やパフォーマンスで内面からあふれるパワーを表現することで、新しい自分に出会えると思います」

大会に向けた合宿では、ひたすら書に向き合う
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
千葉日本大学第一中学校
[学校HP]https://www.chibanichi.ed.jp
〒274-0063 千葉県船橋市習志野台8丁目34番1号 Tel.047-466-5155
最寄駅/東葉高速鉄道「船橋日大前駅」徒歩12分。京成線「習志野駅」徒歩18分。 京成線「北習志野駅」・JR総武線(快速)「津田沼駅」からバス「千葉日大一高」ほか。
