2年目に突入したIGS(6ヵ年特進)コース。オープンスクールなどで生徒たちが成果を発揮!
ファクトとオピニオンを意識した授業
従来から定評のある八千代松陰高等学校のIGS(特進)コース。そのプログラムを中学校に導入した「IGS(6ヵ年特進)コース」は2024年にスタート。2年目を迎えた今年(2025年)、実際に総合の授業を見学させていただき、さらに生徒のみなさんにもお話を伺いました。

中1のIGS(6ヵ年特進)コースの「総合」の授業。「総合」の授業はほかのクラスにも評判で、この日はオンラインでほかのクラスもつないで実施。

インタビューに答えてくれた中1のみなさん。左から黄姿璇さん、河瀬実璃さん、池野ひかりさん。「年間150講座ある土曜講座も私たちの好奇心を満たしてくれます!」。
まず中1のIGSクラスは総合の授業を見学しました。この授業では担任で国語科の前川大知先生がファクトとオピニオンを交えて指導。例えば、売り上げに関する架空のデータを参照し、「なぜ社長は売り上げの少ない社員の方を優遇したか?」という設定でファクト分析。生徒は「なぜなら」「しかし」などの指定された言葉を使いながら答えを発表するという授業で、終始活気に満ちていました。前川先生は「総合で培う思考力は多面的に応用できるスキルでなければなりません。人生のあらゆる場面で学びを生かしてほしいですね」と言います。
中1のみなさんに話を伺いました。すると、「小学生までの授業は単に先生の話を聞くだけでしたが、この学校の授業は自分たちで考え意見を出し合ったりするので楽しいです」「国語の授業が一番楽しいし、大好きになりました!」「時事ニュースにも興味を持てるようになりました」「総合は思考力を養う授業。みんなで楽しんでいます!」と答えてくれました。
オープンスクールで自らの学びを発表
先日行われたオープンスクールでは自らの学びについて、参加者の前で生徒自ら発表しました。法律に関する事件に興味があるという中2の中垣仁那さんは、「オープンスクールでは骨格標本の歴史について話しました。受験生も保護者の方からも『おもしろい』と言ってもらえ、うれしかったです」と振り返ります。
高3では「卒業レポート」があり、テーマは自ら考え、4000字以上のレポートにまとめます。高校の特進コースの川合来希さんは「蚕」をテーマに卒業レポートに取り組みました。そして、その成果をオープンスクールで授業として発表しました。
「この卒業レポートをとおして、日常の中の小さな疑問が大きな学びへと発展することを実感しました。その学びの楽しさを伝えたいと思い、授業づくりに取り組みました」
川合さんは自宅で蚕を飼育し、繭にし、糸を紡ぎ出しました。オープンスクールではそんな繭や糸も展示。「虫の苦手な参加者も、最後は笑顔で感想を語ってくれました!」
主体的に学ぶ生徒の発表は、受験生の知的好奇心も刺激したようです。

大盛況だったオープンスクール。

「IGSコースは6年間持ち上がりでクラス替えもありません。私たちのクラスは全員が全員を認め合っていて、まるで大きな家族のような存在です」と中2の中垣仁那さん。

展示した繭(上)と生糸(下)を見せてくれた高3の川合来希さんは、「繭は全部同じではなく、色や大きさも違うんです。また糸は1500mにもなるんですよ」と教えてくれた。小学校の教員志望の川合さんにとって、オープンスクールでの授業は良い経験になった。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
八千代松陰中学校
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〒276-0028 千葉県八千代市村上727 Tel.047-482-1234
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