私学探検隊

「学びの中身」で進路を選ぶ――高大連携による多彩な学問体験で視野を広げる

生徒の主体的な進路選択を
支えるための高大連携

晃華学園は2024年度、新たに日本女子大学、津田塾大学、順天堂大学、東京都市大学と高大連携協定を結び、既存の東京外国語大学、上智大学と合わせて6大学との教育連携体制を整えました。
連携の狙いは、「大学の学び」に触れる機会を多く設定することで、生徒が自らの興味関心に合った進路を主体的に選べるようになること。
「『推薦枠があるから』『行ける偏差値だから』進学するというような安易な選択ではなく、興味や適性から進学したい大学を真剣に選んでほしい」と、進路学習指導部長の林美幸先生は話します。
高大連携プログラムでは、中1から職業観の土台を築き、中2で大学生活を知る経験を積み、中3では幅広い学問領域を本格的に体験します。こうした段階的なプロセスを経ることで、生徒は大学名や偏差値に左右されず、学びの中身で進路を選べるようになります。

大学教授による模擬授業。東京都市大学教授による「身体表現」をテーマにした授業では、表現行動を分析するアカデミックな視点と実践ワークを組み合わせ、生徒の知的好奇心を刺激した

中1から段階的に
「大学の学び」に触れる

入学後すぐに始まるのが職業学習です。家族や学校職員(用務員、スクールバス運転士など)へのインタビューを通して、身近なところにも社会を支える職業があることを知り、あらゆる職業が社会貢献につながるという視点を身につけます。
また、順天堂大学国際教養学部と連携し、「健康と共生社会」をテーマにした特別授業を実施。生徒は「健康=病気がない状態」という固定観念を見直し、ウェルビーイングの視点から健康について考えました。後半は聴覚障がい者による手話講座も行い、多様な人と互いに支え合うことの意義を体験。晃華学園が全人教育の柱として掲げる「ノーブレス・オブリージュ」を実践的に学び、自らの学びを社会や他者のために生かす姿勢を育みました。

順天堂大学教授による講義で、生徒はウェルビーイングの視点から健康を考えた。手話講座では、多様な人と支え合うコミュニケーションの大切さを体験

夏休みには、中3以上の生徒を対象に、連携大学を含め10大学以上の教員を招いて、大学模擬授業を開講しています。学部・学科・時間帯が重複しないように編成し、幅広く受講できるように設定。事前に開示された講義内容を元に、生徒が自由に選択できる仕組みにより、生徒の主体性も育成されています。
「連携先はむやみに増やさず、大学担当者と密接に協力しながら講師選定や内容の調整を行い、質の高い講義プログラムを実現しています。付属校ではない強みを活かし、複数大学の多様な分野に横断的に触れられる環境も魅力です」(林先生)こうした丁寧な設計が、生徒の視野を広げることにもつながっています。
中3で芽生えた興味関心は、高校での探究活動や進路研究に直結します。理系志望者向けには、東京都市大学での「特別実験教室」(手術室見学や医療工学機器体験など)を予定。医学部以外の医療関連キャリアも可視化し、文理選択や受験校決定を後押しします。
晃華学園の高大連携は、単に進学実績を目的としたものではなく、「社会に出て人のために役立つ力」を育むためのプログラムです。中学から高校、そして大学へ。一人ひとりが自らの意思で未来を描くための道筋が、確かに用意されています。

中学2年生全員で津田塾大学小平キャンパスを訪問。副学長から津田梅子の生涯とジェンダーギャップ、女子教育の意義について講義を受けた後、学生アンバサダーによる少人数ツアーで大学生活のリアルな様子を聞く

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

晃華学園中学校
[学校HP]https://jhs.kokagakuen.ac.jp/
〒182-8550 東京都調布市佐須町5-28-1 Tel.042-482-8952
最寄駅/京王線「つつじヶ丘駅」・京王線 相模原線「調布駅」からバス「晃華学園」。JR「三鷹駅」からバス「晃華学園東meedo」ほか。
スクールバス:京王線「国領駅」、JR「武蔵境駅」からあり。

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