3Dプリンターを導入。科学部の活動や夏休みの講座で、ものづくりにチャレンジ!
オブジェからトロンボーンまで
忠実に再現する3Dプリンター
東星学園中学校・高等学校は、令和7年度の「DXハイスクール」採択校となり、3Dプリンターを導入しました。DXハイスクールは文部科学省がICTを活用した学びを強化する学校などに対して、必要な環境整備の経費を支援するもので、同校も理系教育の充実をはかる好機と捉え、申請しました。現在、3Dプリンターは科学部の活動で使用されているほか、夏休みに中学生の希望者を対象とした「STEAM LAB」という講座を2回開講し、3Dプリンターの使い方を学びました。今回は、科学部のA・Yさん(高2。以下、Yさん)と、科学部で、夏休みの講座にも参加したR・Tさん(中2。以下、Tさん)、科学部顧問の福士先生、中尾先生にお話を伺いました。
3Dプリンターはパソコン上でデータを入力すると、それに基づいて3次元の立体的な造形物を出力する仕組みです。先生方もさまざまな試作品を作りましたが、中でもトロンボーンは音を出すこともできるくらい精度の高いものに仕上がりました。
Tさんは夏休みの講座にも参加し、科学部ではトラックを作りました。「最初に何となくタイヤを作ったのですが、これを車につけたら走るようになるのでは?と思いつき、軽トラ本体を作成しました」(Tさん)。一方、科学部部長を務めるYさんは、3Dプリンターでアザラシとハンバーガーを作り、「海の生き物が好きなので、次はシャチやイルカも作ってみたいです」と意欲的な様子で話してくれました。

左からA.Y.さん、R.T.さん、科学部顧問の福士先生
![]() 立体的な造形物を出力する3Dプリンター ![]() パソコン上で設計したデータを忠実に再現 |
トライ&エラーを繰り返して
理想の形に近づく
DXハイスクール事業を担当する中尾先生は「3Dプリンターを使えるようになることが生徒たちの興味、関心を広げるきっかけになれば。ものづくりをすることで小さい頃のような好奇心を呼び起こし、学びのモチベーションにもつなげてほしいです」と話します。一方、福士先生は「今年は導入初年度ですから、生徒たちも初めて3Dプリンターを使ってみて、『ここをもっとこうした方がよくなるかも』と感じたところもあったはず。トライ&エラーを繰り返して理想に近づき、作品をよりよいものにしていく。こういった経験がどこかで役立つことがあると思います」と今後の展望を話してくれました。先生方の手厚い指導に定評がある同校。3Dプリンター導入により新たな学びの引き出しが増えて、生徒たちの成長にもつながりそうです。
![]() 出力されたトラックのパーツの余分なところを切り取り、組み立てるTさん ![]() アザラシにポスターカラーで色を塗るYさん |
完成した作品はこちら!
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※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東星学園中学校
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