私学探検隊

教科横断で創造性を学ぶ「クリエイティブラーニング」

大学にあるピザ窯を使って、中2生がオリジナルのピザを焼き上げる「クリエイティブラーニング」の授業

大学にあるピザ窯を使って、中2生がオリジナルのピザを焼き上げる「クリエイティブラーニング」の授業

教科連携で学びを集約
大きな達成感も
東京家政大学附属女子中学校では、2024年度の中学2年生から「クリエイティブラーニング」をスタートさせています。同じ敷地内にある東京家政大学のピザ窯を使った「ピザ作り」の授業で、オリジナルピザを生徒自身が考案し、完成させるという実験的なプログラムです。バトンリレー形式で各教科の学びが「ピザ作り」という共通テーマで連携するのも特徴のひとつ。例えば、国語はキャッチフレーズの作成、理科は天然酵母作り、数学はピザ店を出店するコストや値段設定の計算という具合です。
「“何かを創造する”というゴールに向けて、各教科の学びを集約。教室での学びが日々の生活や社会に結びついていることを実感するのが狙いです」と、クリエイティブラーニングを担当する根岸先生は語ります。大学にあるピザ窯
生徒たちも普段の学びが日常とつながっていることを感じつつ、自分たちでピザを完成させたことへの大きな達成感を感じて満足げな様子でした。根岸先生は、「今はまだ中2だけですが、今後は他学年にもクリエイティブラーニングを取り入れていきたいと考えています。中2で経験した子が中3でも、違う形でクリエイティブラーニングを体験できるように考えているところです」と語ります。

同じ敷地内にある
大学とつながる学び
このような学びは、広大で緑豊かな大学と同じキャンパス内にあるという恵まれた環境の恩恵も大きく受けています。中高生が大学の施設を使えるだけでなく、大学の教員が中高生に向けて授業をすることもあるといいます。
なかでも「家政大学体験月間」では、中3~高2が大学の各学部学科の講座を、体験受講。また、前述の窯焼きピザでも、ピザ窯を管理する造形表現学科の教授が、直接、中2生に窯の使い方を指導してくれました。
中1ではグループごとにミッションを設定して、大学のキャンパスを探索して回る「家政大学探検」プログラムが。ほかにも東京家政大学博物館で学芸員の解説を聞きながら、学園の歴史などを知る機会もあります。
「大学生の姿を日常的に身近に感じて過ごすので、自然と自分の将来へのイメージがしやすくなります」(荒籾教頭)。

授業風景

大学の授業を受けたり、大学の教員が中高の校舎で教鞭を取ることも

25歳に理想の自分で
いるために今できることを
同校には、中学段階から将来を意識させる総合プログラム「ヴァンサンカン・プラン」があります。“25歳の理想の私”をイメージして、逆算的に現在の学びを設計するというもので、「人生100年時代を見据え、社会に出た姿を描くことで、中学段階から今、学ぶべきことを意識するようにしています」(荒籾教頭)。
冒頭のクリエイティブラーニングも、ヴァンサンカン・プランを構成する「未来創造プログラム」の一環です。さらに、先輩大学生と語り合う「ユニカフェ」や、大学生チューターによる学習支援なども用意されており、“未来の自分”を具体的に思い描きながら成長できる6年間を過ごせます。

緑苑祭

10月25日(土)・26日(日)
10:00~16:00
※入試相談室(個別相談)は要予約
中高・大で同日開催をする「緑苑祭(学園祭)」。大学の模擬店が並び、大学生によるファッションショーも行われるなど、スケールの大きさがポイント。学園全体の様子や施設なども見ることができる絶好のチャンスです。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京家政大学附属女子中学校
[学校HP]https://www.tokyo-kasei.ed.jp/
〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1 Tel.03-3961-0748
最寄駅/
JR埼京線「十条駅」徒歩5分。都営三田線「新板橋駅」徒歩12分。JR京浜東北線「東十条駅」徒歩13分。東武東上線「下板橋駅」徒歩15分。JRなど「王子駅」からバス8分「区境」徒歩1分。

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