自分の存在価値に気づき、他者と手を取りながら社会に貢献する人を育む
隣人に目を向け、
他者に奉仕する生き方を学ぶ
「一人ひとりが神様から愛されているかけがえのない存在である」というキリスト教の人間観のもと教育を行う横須賀学院中学校。
「『与えられた賜物(タラント)を磨く』という理念には、一人ひとりに神様から与えられた能力があるという信念が込められています」と教えてくれたのは、教頭の谷中先生です。スポーツや学問だけでなく、評価されづらい個性も大切に育みます。「卒業してから、料理人や技術者として活躍している生徒たちの姿を見ると、あの子にはこういう力があったんだなと気づかされるんです」と、入試広報部長の寺澤先生は微笑みます。
「教育は自己実現だけでなく、隣人のために才能を生かすもの。当学院では『共に生きる』を目標に掲げ、自分以外の他者に目を向けられる心を育てていきます」と谷中先生。建学の精神である「敬神・愛人」に基づくこの価値観は、日々の学校生活にもにじみ出ています。

インタビューに応じてくださった、入試広報部長の寺澤始先生(左)と、教頭の谷中哲也先生(右)。「海に面した開放的なキャンパスと自然豊かな環境も魅力です」
例えば体育祭の応援合戦では、自分のチームだけでなく他のチームにエールを送ったり、「フレーフレー!大人!」と先生や保護者にまでエールを送るという生徒たちの自発的な行動が見られました。また、クラスで具合の悪くなった生徒がいたとき、周囲の仲間たちが家族のように寄り添う光景も、珍しくありません。
人間関係の温かさは、教員との距離の近さにも表れており、進路相談や試験対策にも一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢があります。「生徒から頼まれたことは基本的に断らず、迅速に対応する。そういう教員の姿勢が、生徒たちの信頼を得ているのだと思います」と寺澤先生は語ってくださいました。生徒指導においても上から押さえつけるのではなく、生徒自身が考えて成長できるよう心がけているといいます。
海を望む開放的なキャンパスは、もともと戦争終結後「軍隊の街から、平和・民主主義の街へ」との思いでアメリカ占領下のもと創立されました。「平和とは何か」を問い続けるこの地域で、同校では横須賀市役所危機管理課と連携し、平和シンポジウムを開催。ゲームを用いた避難所運営のシミュレーションなど行い、地域とともに、平和について考えます。
世界に目を向け
自分ができることを考える
グローバル教育にも力を入れています。中学1年生の「スプリング・イングリッシュデイズ」では、2日間英語漬けの環境を体験します。高校ではサイパンやセブ島、オーストラリアへの研修プログラムも充実しています。「海外体験が進路を決めるきっかけになった生徒もいます」と先生方は語ります。多様な文化的背景を持つ生徒が多く在籍しており、国際感覚が日常的に育まれています。
「好奇心旺盛で、いろいろなことにチャレンジしてみたいと思える子に来てほしい。失敗を恐れず、いろいろな体験を通じて成長していける場が、ここにはあります」と谷中先生。
自らのタラントを見出し、他者と手を携えて未来を築いていく──同校は、そんな生徒たちの歩みを支えるあたたかな学び舎です。

讃美と祈りからスタートする同校の1日。毎朝の礼拝のほか、誕生礼拝やイースター礼拝、花の日礼拝など年間を通じてさまざまな礼拝行事が行われる
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
横須賀学院中学校
[学校HP]https://jhs.yokosukagakuin.ac.jp/
〒238-8511 神奈川県横須賀市稲岡町82 Tel.046-822-3218
最寄駅/京急本線「横須賀中央駅」徒歩10分。JR横須賀線「横須賀駅」徒歩18分。
「横須賀駅」からバス5分「大滝町」徒歩5分。