私学探検隊

生徒が企画に携わった、「人に伝えたくなる制服」

制服プロジェクトメンバーに
“思い”をインタビュー

2024年4月に共学校化した自由学園では、2025年より新しい制服(式服)の着用が始まりました。

「新しい制服のコンセプトは『人に伝えたくなる制服』で、ガーナを支援するCLOUDY(クラウディ)というファッションブランドとともに生徒たち自身が作り上げました」と言うのは学園長補佐の山本太郎先生です。

デザインだけでなく「エシカル」(人や社会、環境に配慮した消費活動)であることに留意。生地は再生素材を使い、環境に配慮したほか、制服の購入金額の3%はガーナでの給食や生理用品の配布に使われることなども生徒たち自身で決めました。

制服プロジェクトメンバーのKさん(高3)とRさん(高1)に、お話を伺いました。まず参加理由を聞くと、「ゼロから制服をデザインするということで、もともとファッションと経営に興味があったので参加しました」(Kさん)、「『エシカル』について知りたいと考えていたところ、このプロジェクトのことを知りました。学校に新しい風を吹かせるよい機会でもあると思い、ワクワクした気持ちで参加しました」(Rさん)とのこと。

プロジェクトメンバーとして心がけていたことは、「新しい制服をとおして、生徒のみなさんの学校への思いも強くなってほしいと思いました。また、共学校としての成長と発展も願いました」(Kさん)

デザインには同校のスクールカラー、校歌や学園の花などを取り入れました。

「私が気に入っているのはジャケットの裏地です。見えない部分ですが、アフリカンテキスタイルに学園の花など隠しモチーフもデザインされていて、着ているだけで気持ちが温かくなります」(Rさん)

式服なので毎日着なければならないという規則はありませんが、Rさんの同級生の中にはとても気に入って毎日着てくる生徒もいるそうです。

最後に制服づくりをとおして学んだことを聞きました。「環境問題やエシカルなどを通じて『よく知ろう』という気概があれば学べる。この経験は学ぶ意欲のきっかけの一つとなりました」(Kさん) 
「じつのところ生徒の中には制服に興味のない人もいました。どうしたら興味を持ってもらえるのだろうかと、私は『伝える』ことの大切さや難しさに気づきました」(Rさん)

生徒自身が携わった制服作りは、創立以来の同校の理念「自分の生(いのち)を経営する」につながっているのです。

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

自由学園中等部・高等部
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