「挑戦のプラットフォーム」として確かな力が育つ学校

新設された現代アートのスペース
「挑戦」を合い言葉に、斬新な取り組みによって新しい教育のかたちを次々と打ち出している青稜中学校。2020年度に始めたゼミナール授業の第1期生が卒業し、東京大学の合格者が出る他、前年度を大きく上回る大学合格実績を残すなど、これまでの挑戦的な取り組みの成果が見え始めている同校。青田泰明校長は「青稜を挑戦のプラットフォームにしたいと思っています」と語ります。
多彩な刺激を受けることで
磨かれるアートシンキング

自然科学部の生徒を中心に多種多様な生物を飼育をしている
約120種の生き物を理科室で飼育している同校。3月には新たに現代アートのスペースを造るなどをしており、その目的は、日常ではあまり触れられないものから、多彩な刺激を受けてアートシンキングを誘発するための環境を作ることにあります。アートシンキングとは内発する感性を重視し、既存の概念にとらわれない発想をし、答えを導き出すアーティスト的思考法です。生き物の不思議から「なぜ」を感じ、現代アートから「何を」伝えたいのかを感じてもらうことで、問いが思索を生み、漠然とした考えを表現する言語化に結び付くとしています。「さまざまな取り組みでアートシンキングを誘発する環境づくりを重視しています。ちょっとした疑問や違和感から、そうした思考の回路を生み出し、ゼミナール授業で更に伸ばしていきます」と青田校長。

青田校長の行うゼミナール授業の様子
思考回路を強化する
幅広いゼミナール授業
アートシンキングによって磨かれた思考回路をさらに強化するのが青稜のゼミナール授業。中学2年と3年の混合で行うゼミナール授業は、教員の趣味と個性を反映したもので、プログラミングから漫画やアニメを扱うものまで、幅広いテーマが揃います。青田校長自身もSDGsをテーマとしたゼミを持っており、企業とのコラボレーションも積極的に行っています。自由なテーマの中から各々の興味のもとにグループワークを行っていくことでより思考回路が深まっていきます。

ビブリオバトルの代表者は全学年の前で発表する
深い思考を生み出す読解力と
それを育む仕掛け
中学2年から始まるゼミナール授業の前段としているのが中学1年で行うビブリオバトル。「人を通して本を知る。本を通して人を知る。」をキャッチコピーとするビブリオバトルでは、自分が読んだ本をプレゼンし、各クラス内での予選を経て全学年の前で代表者が発表します。ゲーム感覚で読書経験を競う書評合戦で、楽しく読書に親しむための仕掛けの一端です。青田校長は「深い思考のためには読解力が必要不可欠です。単純に文章の意図を考える読解力ではなく、物事の本質を読み解く読解力を磨くことが学力の基礎になると考えています」と語ります。こうして思考力を鍛えられた生徒が中学3年でまとめる卒業論文は非常に高いレベルのものが数多くあるといいます。同校は決められた時間内なら事前予約・事前連絡などは不要で随時見学可能なので、是非一度足を運んで魅力を感じてみてください。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
青稜中学校
[学校HP]https://www.seiryo-js.ed.jp/
〒142-8550 東京都品川区二葉1丁目6番6号 Tel.03-3782-1502
最寄駅/
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