私学探検隊

完全中高一貫校として新たなステージへ 生徒の自発的な学びが世界を広げる

「知耕実学(本物に触れる実学を通して知を耕す)」を教育理念とし、稲作や味噌づくりなど農大ならではの実学教育を実践する農大一中は、2025年度より完全中高一貫校として新たなスタートを切りました。新校舎の整った教育環境に加え、今春は東京大学推薦入学者の輩出でも注目を集めています。

自由参加型の「一中一高ゼミ」
生徒の好奇心が世界へ羽ばたく

稲作体験(中1)

稲作体験(中1)
農大関連施設で田植えから稲刈りまでを体験。仲間とともに収穫の苦労や喜びを味わい、「食」の大切さを学びます。

お米の科学(中2)

お米の科学(中2)
大学隣接という立地を活かし、中高大連携授業を実施。中1で育てたお米の美味しさを科学的に分析します。

放課後に開講される「一中一高ゼミ」は、学年を問わず誰でも参加できる自由参加型の学びの場です。学年縦断・教科横断型のゼミが多く、通常の授業の枠を超えた探究やディスカッションを通して、生徒の主体的な学びを促しています。テーマは、教員の専門分野に加え、生徒や卒業生の発案、外部講師によるものなど多岐にわたり、自分の「やりたいこと」を見つけるきっかけにもなっています。
こうした探究活動は、外部コンテストへの挑戦にもつながっています。たとえば、SNSや誹謗中傷について考えるカードゲームを開発・販売した取り組みが、「リアビズ高校生模擬起業グランプリ」で金賞を受賞しました。模擬国連はゼミでの学びをきっかけに活動が広がり、2024年には部活動として発足。全国大会での入賞を目指しています。生物部では、校内の竹の成長速度に着目した研究が「つくば Science Edge 2024」でポスター賞第1位を受賞。シンガポールの世界大会では英語で発表と質疑応答を行いました。また、金魚の視力に関する研究が日本水産学会春季大会で日本一に輝いています。
生徒たちは、好きなことを深めながら探究活動に取り組み、学びの世界を広げています。こうした探究心の開花が、外部コンテストでの成果につながっています。

卒業生による手厚いフォロー体制
生徒同士の学び合いがさらに加速

シンガポールの世界大会では英語でポスターセッションを実施

「つくばScience Edge 2024」で入賞し、シンガポールの世界大会では英語でポスターセッションを実施。身近な自然への着眼が、世界での活躍につながりました。

東大早慶などに在籍する卒業生らが中心となり、放課後の自習室で学習指導や進路相談を行うチューター制度は、「後輩に教えたい」「母校に貢献したい」という卒業生の提案から始まりました。勉強の相談から進路の悩みまで、卒業生が自身の経験を活かして後輩に寄り添います。
また、併設の東京農業大学稲花(とうか)小学校からの入学生とも互いに刺激し合い、良い化学反応が起きています。今後、教え合いを通じてさらに成長していく姿が楽しみです。
開放的な自習スペースや卒業生チューターによるサポート、学年を超えた学びの機会など、生徒たちのさらなる成長が期待できる環境です。

新たな学びの場が誕生

2023年に完成した新2号館は、窓が大きく明るい開放的な空間。ラウンジでは、生徒たちが自習やグループワーク、ゼミ活動などに取り組み、「共創」の場として活用されています。2026年には理科実験室や図書館が新設され、さらに学びの環境が充実します。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京農業大学第一高等学校中等部
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