「さぐる・ねばる・つながる・ためす」で「つくる」を実践する「昭和の探究」の強み

「さぐる・ねばる・つながる・ためす」で「つくる」を実現。ワクワクと不思議がる気持ちが原動力になる
「つくる」をゴールに
昭和らしい「探究」を追求
昭和中学校では、今年度から「昭和の探究」を再定義。生徒も教員も「昭和が目指す探究とは何か」を明確に理解できるようにすることで、教科、総合的探究授業、行事、そして学校生活全体を通して、日常的に問いを立て、考え、実践することに取り組んでいます。
同校の大野智久先生は「一人ひとりの“ワクワク”を原動力に、“知る”と“つくる”のサイクルを回し続ける仕組みが大切です。単に目標を掲げるのではなく、実際に使える目標にするために、活動の方向性を判断する拠り所として、『昭和の探究』を整理しました」と語ります。
それが、左の図にあるキーワードです。最終的な目標を「つくる」ことに設定し、それを実現するために求められるのが「さぐる」「ねばる」「つながる」「ためす」という4つの基礎的な力です。
●さぐる…情報をできるだけ多く集める。情報を疑い、事実かどうかを確認する。
●ねばる…「これでいい」ではなくさらにブラッシュアップ。うまくいかないときは別の方法を試す。
●つながる…友人や教員とのつながり。地域・企業・団体など外部とのつながり。
●ためす…アイデアだけで終わらせず、まずはやってみて、いろいろな人に評価してもらう。
「こういった力を発揮する根底には、“不思議がる”“面白がる”という知的好奇心やワクワクするマインドセットがあることがポイントとなります」(大野先生)
社会に出たときの
成長スピードを上げる
これらの探究活動は、ポスターや論文というかたちのほか、組織や仕組み、企画などとして「つくる」ことになります。その共通項は、「“つくる”にこだわる探究をすることで、自分の“好き”を社会に“価値”として届けること」です。
「これをすることによって、本校の建学の精神である“世の光になろう”を具現化できると思っています」

中2の学寮研修では、館山で地域の人にインタビューした成果を「マガジン」としてパワーポイントに
実際にこれらのキーワードに沿って、さまざまな探究活動が活発に行われています。学寮研修や昭和祭などの行事と連携した探究のほか、中3では個人探究を発表する機会もあります。高1・2では、それぞれが「マイプロジェクト」として探究に取り組み、積極的に外部とも連携。5つのキーワードで自分の探究を振り返りながら、生徒自ら判断をしてブラッシュアップし続けています。
「たくさん失敗した先に成功体験が待っています。これらの探究の経験は、生徒たちが大学や社会に出たときの成長スピードを必ず上げてくれるものになるはずです」

世田谷野菜を若者に広める商品企画で、「全国高校生MY PROJECT AWARD」全国Summitにも出場
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
昭和女子大学附属昭和中学校
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最寄駅/
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