教育理念は「自由」「平等」「対話」「平和主義」の4つの価値観。生徒参加の学校案内が好評
キリスト教の教えを基盤にした
完全中高一貫の進学校

各国大使館や学校が点在する東京・三田の小高い坂の上にある美しくモダンな校舎。赤い三角屋根と灰白色の柱がクラシカルな中に落ち着きを感じさせる
1887(明治20)年、当時アメリカに留学していた新渡戸稲造(日本人初のクエーカー教徒)と内村鑑三(近代を代表するキリスト教思想家)の要請を受けて、米国フィラデルフィアのキリスト教フレンド派(クエーカー教徒)の婦人伝道会により設立された普連土学園。
フレンド派の創始者ジョージ・フォックスの言葉「Let Your Lives Speak(あなたの生き方をもって示しなさい)」をモットーに、あらゆる権威や伝統からの「自由」、神の前での「平等」、粘り強い「対話」、絶対的「平和主義」という4つの価値観をもとに、教育を行っています。
学年の4割以上が難関国立大学や難関私立大学に現役合格を果たす、完全中高一貫の進学校です。
生徒目線の学校案内で
ありのままの姿を紹介
同校では、3年前から「広報お手伝い生徒グループ」を作り、生徒たちが学校説明会などの案内役や発表を行っています。「受付から学校案内、個別相談に至るまで生徒目線で紹介することで、受験生や保護者に本校のありのままの姿を感じていただきたいと考えました」と、広報部長の池田雄史先生。
同グループには現在、中3~高2の3学年合わせて約100人が登録。「教員の想像以上に、多くの生徒たちが大好きな学校の魅力を伝えたいのだと感じています」
その活動は多岐にわたります。生徒2名で3家族を担当する校舎案内だけでなく、取材対応や動画制作も担当。「経験を重ねるうちにスキルも上達し、教員以外の大人と接することで、コミュニケーション能力もどんどん上がっていきました。先日の学校説明会でプレゼン担当の生徒2名のうち1名が当日欠席となり、急遽一人に二人分の発表を担当してもらいましたが、堂々とこなす姿を見て、この活動による生徒たちの着実な成長を実感しました」
生徒一人一人と向き合う教育
学内で「小論文個別指導」も
このような生徒の活躍を下支えする普連土学園の教育では、「個人と徹底的に向き合う」ことが重要視されています。一例として、高3で希望者が選択できる「小論文個別指導」があります。独自に「論文科」を設置し、小論文専門の講師8名が指導にあたります。
「小論文個別指導は論理的・批判的思考力や表現力を養うだけでなく、近年割合が増えつつある大学入試の総合型選抜対策としても役立っています」(池田先生)。
広報お手伝い生徒グループに参加しています!
簗仁美さん(高2・剣道部/写真左)
荒木明日香さん(高2・陶芸部/写真右)

学校体験日の発表コーナーで、イギリス研修の成果を披露する荒木さん。
Q 広報お手伝い生徒グループに参加した理由は?
簗さん 受験生だった時に、校内案内役の生徒さんが優しく話しかけてくれたことが嬉しくて、一気に第1志望の学校になりました。自分もそういう存在になりたいと思ったことと、もともと人と話すことが好きな性格だからです。
荒木さん 私は友達に誘われて、新しいことに挑戦してみたいと思ったから。小2の時に、姉の代わりに普連土学園の部活体験に来たことがあり、周りは小5や小6の受験生ばかりですごく緊張していたら、案内役の生徒さんたちが小さかった私を可愛がってくださって、「良い学校だな」と思った印象がずっと残っていました。

学校体験日は部活動の様子も紹介される。写真は準備運動中の体操部。
Q 参加して良かったと思うエピソードは?
簗さん 受験生と保護者の方からたくさん質問をいただいたり、帰り際に「すごく良かったですよ」と褒めていただいたりすると、良かったなと思います。
荒木さん 学園祭で陶芸部の展示を見に来られた受験生と保護者の方が、私の顔を覚えてくださっていたのは嬉しかったです。
Q この活動で、自分自身に変化はありましたか?
簗さん 改めて自分が、初対面の方とも緊張することなく出会いを楽しめるタイプだと気づきました。将来はその性格を活かして、広報のような仕事に就けたらと思うようになりました。
荒木さん 中2の頃までは、先生と話す時も緊張して下を向いていた私が、少しずつ人との関わりを楽しめるようになりました。自分の殻を破れたという面で、人間的にも成長できたと感じています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
普連土学園中学校
[学校HP]https://www.friends.ac.jp/
〒108-0073 東京都港区三田4-14-16 Tel.03-3451-4616
最寄駅/
都営浅草線 三田線「三田駅」徒歩7分。JR「田町駅」徒歩8分。
メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」徒歩10分。都営バス「三田三丁目」「三田五丁目」徒歩2分。