私学探検隊

文化にふれ、人にふれ、世界への視野がひらけた研修旅行

身近な異文化に触れる
【台湾研修旅行】

台湾研修旅行に参加し、インタビューに答えてくれた生徒たち。

台湾研修旅行に参加し、インタビューに答えてくれた生徒たち。左から、小林哲平さん、佐藤智生さん、森祐希さん、平井優斗さん(ともに、取材時高1)

中学3年の希望生徒が参加する台湾研修旅行。2024年度は59名の生徒が参加しました。
「小さい頃から台湾に興味があり、今回がいいチャンスだと思いました」と語るのは平井さん。森さんも「料理の美味しさに惹かれて台湾を選びました」と話します。初海外だったという小林さんや佐藤さんは、それぞれ「料理に興味があった」「中学最後の思い出をつくりたかった」と参加の動機を語ってくれました。
初日は、ダイナミックな地質を観察できる「野柳地質公園」へ。台湾の自然と人々の関わりに触れました。2日目には現地大学を訪問し、日本文化をテーマにプレゼンテーションを実施。小林さんは「けん玉の実演が成功して嬉しかったです」と語り、現地学生との英語を交えたやりとりから「伝えることの楽しさを学べた」と振り返ります。
現地大学生との交流はさらに深まり、4日目にはグループごとに分かれ市内散策へ。「台北101ではおすすめの小籠包店を教えてもらって一緒に食事をしたり、プリクラを撮ったりして本当に仲良くなれました」(平井さん)。また、「大学生がお店の人に通訳してくれて、お土産選びにも付き合ってくれました」と佐藤さんは話します。
現地の食文化に触れる体験も充実していた研修旅行。夜市での屋台で、「臭豆腐」に挑戦した森さんは、「匂いは独特だったけれど味は美味しくて驚いた」と話し、小林さんも「ネットの評価と違って、どれも美味しかった。実際に現地で体験する大切さを感じました」と話してくれました。料理教室では小籠包づくりに挑戦し、「肉汁のジューシーさに感動!」(平井さん)と、食を通じた学びも多くあったようです。
自由散策では、文化の違いを感じることもあったといいます。「地下鉄の切符がプラスチックのメダルだったり、コンビニの商品や配置の違いが面白かったです」と小林さん。佐藤さんは「台湾の街には日本のゲームやキャラクターの広告が多くて、日本文化の人気を感じました」と話します。
引率した神田先生は、「台湾は日本から距離が近く親しみやすい部分がある一方、多文化が凝縮された国でもある。生徒たちにとって、海外体験の入り口になれば」と語ってくれました。現地大学生との交流については、「はじめはぎこちなかった生徒たちが、帰る頃には別れを惜しむほど打ち解けていた姿に、やってよかったと実感しました」と振り返りました。
研修を終えた生徒たちからは「もっといろんな国で多くの体験をしたい」「世界の音楽を学びに行ってみたい」といった声が聞かれ、「似ているようで違う」台湾での体験は、生徒たちにとって自分の世界を広げる第一歩となったようです。

台湾研修旅行
2025年3月24日~28日(4泊5日)

小籠包づくりや天燈上げなどの文化体験のほか、現地大学生との交流や、夜市での散策・地下鉄体験など、盛りだくさんのプログラム。

料理教室にて、小籠包づくりを体験

料理教室にて、小籠包づくりを体験

台湾の実践大学で歓待を受けた総勢59名の鎌学中3のメンバー

台湾の実践大学で歓待を受けた総勢59名の鎌学中3のメンバー

実践大学では日本の文化をプレゼン。けん玉を披露した小林さん

実践大学では日本の文化をプレゼン。けん玉を披露した小林さん

「心の交流」が学びに
【ベトナム研修旅行】

ベトナム研修旅行に参加し、インタビューに答えてくれた生徒たち。

ベトナム研修旅行に参加し、インタビューに答えてくれた生徒たち。左から、安川寛輝さん、安多雄貴さん(ともに、取材時高1)

同時期に実施されたベトナム研修旅行には、57名の生徒が参加。ハノイ観光だけでなく、少数民族が暮らす村・ランビンでの異文化体験を通じて、生徒たちは多くの学びを得たといいます。
参加した安多さんは、「現地の中学生とは、お互いの国や文化をスライドで紹介し合い、英語や翻訳アプリを使って会話しました」と教えてくれました。発表に加え、綱引きやバドミントンなどのアクティビティを楽しみ、言葉の壁を越えて楽しんだといいます。
幼稚園訪問が忘れられない思い出になったと語るのは、安川さんです。「子どもたちが『遊んで、遊んで!』と駆け寄ってきて、風車を作ったり、鬼ごっこをしたりしました。嬉しくて、笑顔が止まりませんでした」と安川さんは振り返ります。幼稚園では、日本の小学校で使われていた鍵盤ハーモニカを現地の先生に贈る支援活動も行われました。
ランビンでは、高床式の民宿施設に宿泊。夕方には村の広場に人々が集まり、キャンプファイヤーを一緒に楽しみました。「現地の方々が民族衣装を着て踊りを披露してくれて、一緒に踊ったのが印象的でした」(安川さん)
生活環境の違いにも多くの気づきがあったようで、「衛生面や食事の習慣など、日本との違いに驚きました。でも、それを通して日本の生活のありがたさにも気づくことができました」と安多さんは話してくれました。
「この研修では、現地の人との交流を大切にしてプログラムを組みました」と語るのは、引率した本城先生です。「現地の子どもたちと触れ合い、お互いを尊重し合いながら時間を過ごし、笑い合えたのが何よりの成果だと思っています」と続けます。
最終日の夕食後、空港に向かうバスの中で生徒のひとりが歌を歌い出し、やがて大合唱に。スマートフォンで歌詞を見ながら、皆で歌うその姿に先生は、「この旅が中学校生活の集大成として、生徒たちの心に深く刻まれたのだと感じました」と語ってくださいました。
参加した安多さんは、「言葉が通じないことは、思っていたより大きな壁ではありませんでした。伝えたい気持ちがあれば、ちゃんと届くと実感できました」と語りました。異なる文化や環境にいる人々とも分かり合えるという実感は、グローバルな視野を育てる大きな一歩となったことでしょう。

ベトナム研修旅行
2025年3月21日~27日(6泊7日)

ハノイ市内観光のほか、ベトナム北部の少数民族が暮らす村・ランビンを訪れ、現地の中学校や幼稚園と交流を行った。

ベトナムの現地中学校では、お互いの文化を紹介し合い、交流を深めた

ベトナムの現地中学校では、お互いの文化を紹介し合い、交流を深めた

山岳少数民族が暮らす村ランビンでは、高床式の民宿施設に宿泊

山岳少数民族が暮らす村ランビンでは、高床式の民宿施設に宿泊

現地の中学生と、綱引きをして楽しむ姿も

現地の中学生と、綱引きをして楽しむ姿も


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

鎌倉学園中学校
[学校HP]https://www.kamagaku.ac.jp/
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内110 Tel.0467-22-0994
最寄駅/
JR湘南新宿ライン 横須賀線「北鎌倉駅」徒歩13分。「北鎌倉駅」、JR湘南新宿ライン
横須賀線・江ノ島電鉄線「鎌倉駅」から江ノ電バス「建長寺」。

この学校の詳細情報を見る