さまざまなルーツを持つ人々が暮らす北米で ホームステイをしながら多様な文化に触れる
1969年から50年以上続く
北米研修プログラム
「世界を舞台に活躍でき、世界に信用される人間」の育成を教育理念に掲げている山手学院は、昨今のグローバル教育が重視される以前から、国際交流に力を入れてきました。なかでも山手を代表する学校行事に、1969年から56年続いている「北米研修プログラム」があります。同プログラムには、高2生全員が参加。クラスごとにアメリカまたはカナダのいくつかの地域に分かれ、2週間ホームステイをしながら、現地の学校に通います。今回は今年4月に北米研修に行って来た2人の生徒に、そこで体験したことを聞いてみました。

オーストラリアホームステイ、ニュージーランド中期留学に続き、今回が3度目の海外になる由上さん。
英語の習得だけでなく
多様性社会への理解を深める
国際交流プログラムが充実していることに魅力を感じて、山手学院を志望した由上さんは、中3生全員が参加するオーストラリアホームステイの後、中3の1月から4月初旬の3カ月間、ニュージーランド中期留学を経験。今回の北米研修は3度目の海外です。由上さんが滞在したのは、カナダ・アルバータ州のエドモントン。ここはカナダの先住民メティスと呼ばれる人たちの文化が根付いている街だそう。

「週末にホストファミリーと釣りをしたのが一番の思い出」と話す板谷くん。
ホストファミリーは17歳・15歳・11歳の三姉妹がいる5人家族。一番上のお姉さんはバディとして、現地の学校でも由上さんをサポートしてくれました。「週末はホストファミリーの別荘がある湖の町にも連れて行ってもらい、カナダの自然を堪能しました」(由上さん)。
郊外学習ではメティスの文化に触れられる「メティスクロッシング」という場所へ。「バッファロー狩りの衣装を着せてもらったり、メティスの人たちが食べるパンを作ってみたりと、貴重な体験ができました」。
一方、アメリカ・ワシントン州のヤキマという町に滞在した板谷くんは、成人してすでに家を出たお子さんを持つご両親の家にホームステイしました。「ヤキマはホップ生産の盛んな町で、見渡す限りホップ畑(笑)。町にはスーパーはあるけれど、コンビニはなし。でも、特に不便は感じませんでした。メキシコ人が多く住んでいるようで、メキシコ料理のお店をよく見かけました」(板谷くん)。学校の授業も、先生が英語で説明した後に、必ずメキシコ語でも説明があったそうです。「滞在中はできるだけ積極的に英語で話すようにしましたが、発音には苦労しました。たとえばベーコンとか、日本でカタカナ読みしている言葉ほど、通じにくかったですね」。
ホストファミリーたちに日本の文化を紹介するイベントでは、季節ごとの日本の伝統行事や食べ物を紹介。また、有志で「オタ芸」を披露したそう。「日頃は外部生と一緒に活動をする機会が少ないのですが、今回は同じ町に外部生のクラスも行っていたので、一緒にオタ芸を踊ったことで、仲良くなれたのも嬉しかったです」。
「2週間はあっという間だった」と話す二人。ホームシックにかかることもなく、100%ではなく「120%楽しめた!」と心から楽しんだ様子が伝わってきました。

今回インタビューに答えてくれた、板谷嘉己くんと由上百香さん(高2)は、共に生徒会で活動しています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
山手学院中学校
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