豊山の今を“自分の言葉”で伝える 生徒たちによる広報委員会が本格始動
一生徒の“伝えたい”が動かした
昨年秋、日本大学豊山中学校・高校に「広報委員会(仮称)」が立ち上がりました。これまで学校説明会等では、生徒会のメンバーが中心となり来校者の案内や校内紹介を担ってきましたが、「学校の魅力をより生徒目線で伝える」「広報の専任チームをつくる」(広報主任・梅田雄一先生)といった構想から本委員会が誕生しました。きっかけは、当時生徒会で広報係を務めていた林櫂生さん(高校3年生)。「最初は1人で活動していましたが、もっと豊山の魅力を伝えたいと思い、前広報担当の上沢花子先生に相談したのが始まりです」と語ってくれました。現在は林さんが初代委員長となり、高校生10名・中学生4名の計14名が所属。「広報活動を通じて、学校のことがより好きになりました」と林さん。では、新たに広報委員となった生徒たちは、どのような活動をしているのでしょうか。

林櫂生さん
強豪水泳部を育むプールがイチ推し
入学前から憧れていた広報
中学1年生から広報委員として活動している彦田悠希さん(中学2年生)は、入学前から「広報をやってみたい」と思っていたそうです。受験生のとき、各校の説明会で活躍する生徒たちの姿を見て、「自分もいつかあの場所に立ちたい」と感じていました。そんな憧れを抱いたまま豊山に入学し、広報委員会が発足したと知ったときは「チャンスだ!」と思い、早速参加しました。「今は、学校説明会での案内や、受験生向けの相談コーナーも担当しています。進路の不安や学校生活のことなど、質問や相談に応じることには、とてもやりがいを感じています」と言います。当初は緊張もあったそうですが、受験生の反応に手応えを感じ、充実感や自信につながっているようです。今後は、同学年の生徒に声をかけ、広報の輪をさらに広げていきたいと語ってくれました。

彦田悠希さん
文化祭でも人気の生物実験室が推し
広報活動で気づいた、
自分の“意外な一面”
中学3年生の加藤巧人さんは、生徒会長として活動する傍ら、広報委員としても活躍しています。委員会への参加は、上沢先生(前出)の「やってみない?」というひと言でした。「目立つのも働くのも好きなので、面白そうだ」と思ったそうです。実際に広報を始めてみると、学校の代表として外部の人と接していく中で、いつもとは違う“真面目な自分”に気づいたと言います。「普段はにぎやかなタイプですが、しっかり切り替わっています。そんな自分が新鮮でした」と笑顔を見せます。梅田先生(前出)は、「場面ごとにスイッチを入れ換えることでメリハリが出てくる」と話します。今後については、「広報委員会を“特別な役職”ではなく、多くの生徒が自然に関われるような、もっと大きな集まりにしたいです」と抱負を語ってくれました。

加藤巧人さん
これぞ「豊山」。生徒ホールが推し
広報委員会は、
“学び”の実践フィールド
梅田先生は、広報活動を「表現力や主体性を実践で育てる機会」と位置づけています。今後は、生徒たち自身で企画や運営までも担える体制を目指しているそうです。日本大学豊山・広報委員会のこれからにも大きな期待が寄せられています。

左:上沢先生 右:梅田先生
バトンを受け継ぎ、さらなる発展を見守るお二人
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
日本大学豊山中学校
[学校HP]https://www.buzan.hs.nihon-u.ac.jp/
〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-10 Tel.03-3943-2161
最寄駅/メトロ有楽町線「護国寺駅」徒歩1分。