女子部CCクラス1期生が歩む道は想像以上にポジティブ!
勉強への意識が高いSTクラス
多様な生徒が集まるCCクラス
同校が目的のあるクラスづくりをめざして、女子部にCCクラスを誕生させたのは、2018年のことです。「グローバル・スタディーズ」(通称GS/週2時間)という独自の授業を核として、CC(カルチュラル・コミュニケーション)の名の通り、文化を学び、交流・発信する体験を6年間積み重ねることにより、これからの時代に欠かせない主体性やコミュニケーション力、行動力など、柔軟な対応力を総合的に育成することを目指しています。

CCクラスの学年目標/CCクラスでは「他の国の文化や伝統を相互に尊重し合える人」「英語を意欲的に学びフレンドシップを深められる人」「日本の文化や伝統を学び世界に発信できる人」の育成を目指します。

GSのテーマ/GSは中学生は週2時間、高1・高2は週1時間、通年で取り組むアクティブラーニング型の授業です。調べたことと自分の気持ちや考えを発信する機会が多数あり、積み重ねが自信になります。毎年の「グローバル・イシューズ」では難民、教育格差、環境など、さまざまな社会問題について考え、グローバルな視座の獲得を目指します。
CC1期生が証明してくれた
CCクラスの存在価値
ともにCCクラスを創ってきた1期生は、この春、大学2年生になりました。
「進学した大学・学部は多岐に渡っていましたが、大学選びの際に、GSと同じような授業を実施している大学や学部を選ぶ傾向が見られました。また、大学生となった今は、大学の休みを利用して海外に飛び出し、フィジーで現地の子どもたちとサンゴ礁について学ぶワークショップを開催したり、布の切れ端を使って草履を編むワークショップを現地の人とともに行うなどの活動をしています。

▲新聞の切り抜きを活用。ポスターを作って医療問題を考えたGSの授業。
高校3年生の夏からメキシコへ1年間留学した1期生は、現地での体験をもとに、中1のGSでは『学校に通えないメキシコの子どもたち』、中2のGSでは『貧困とは』というテーマで話をしてくれました。何よりも『現地の人が何を求めているのか、実際に声を聞くことが大切。』というメッセージは、中1,2の生徒たちの心に響いたようです。
「CCクラスの卒業生が、CCクラスの存在意義を後輩に伝えてくれています。卒業生の体験的学びは、在校生の心を打ちます。先輩から後輩へと新たなつながりができつつあります。このつながりが大きな循環になればと考えています。」(川本ゆり子先生/女子部長)
また、現在はSTクラスとの相乗にも取り組んでいます。
「中3GSの授業にアイヌの方を招き、歌と舞踊を体験しつつ講話を聴く機会を設けました。STクラスは公民の授業の一環として、CCクラスとともに取り組みました。この授業の振り返りを見てみると、概して、CCクラスはグローバルな観点からアイヌ文化を見つめ、STクラスは人権の観点から共生社会を見つめていたようです。結果、CCクラスとSTクラスがともに学び合う形となり、多くの気づきがある授業となりました。」(福田沙羅先生/高1CCクラス担当)
生徒に望むことは、互いに各クラスの良さを感じ、リスペクトしていく姿勢です。
「例えば、STクラスの生徒は、長い英文の読み取りに根気強く取り組む力を持っています。CCクラスの生徒は、海外との交流の際、ものおじせず話しかける力を持っています。お互いに良い刺激を与え合い、学年全体として成長していける機会をこれからもたくさん作っていきたいと考えています」(福田先生)
クラスの枠を超えた関わりがどのように発展していくか、楽しみです。ぜひ学校に足を運んで、多様性に満ちた女子部の雰囲気を感じて下さい。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国学院大学久我山中学校
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