私学探検隊

基礎学力と体験を重ねながらやり切ることで、次の一歩を踏み出し「行動する哲人」へ

校長の宮下和彦先生

校長の宮下和彦先生

基礎学力習得、思考する学び、主体的な学びの3ステップで「自律した学習者」を育成する千葉明徳中学校。「まずやってみることがやる気を育む」という宮下和彦校長先生にインタビューしました。

思考と実践を繰り返すことで
自律した学習者を目指す
千葉明徳学園は今年創立100周年を迎え、今年度から次の100年に向けた新たな歩みをスタートしています。そんな本校が目指す生徒像は自ら考えて行動する「自律した学習者」です。中国の古典『大学』にある「明徳を明らかにする」という理念のもと、生まれ持った力を社会で発揮する「行動する哲人」を育てるべく、思考と実践の両輪を重視した教育を行っています。
6年間を通じて、3ステップによる教育カリキュラムを展開。ステップ1では3教科(国・数・英)を中心に確かな基礎学力の定着を図ります。中1・中2では毎朝の小テスト、日誌の提出、ノーチャイム制で学習習慣を根づかせています。ステップ2では、「思考する学び」にチャレンジ。中1・中2の混合グループで「土と生命(いのち)の学習」に取り組み、稲作など身近な自然をテーマに仮説を立て、観察や分析を行います。その中で、自分なりの関心や問いを見つけ、ステップ3として「主体的な学び=自律した学習者」の実践に移ります。中2の後半から個人で「課題研究論文」に取り組み、中3の学年末に発表。ゼミ形式でお互いに発表し合ったり、先生とのやり取りを繰り返したりすることで思考を深めていきます。

中1、中2が総合的な学習で取り組む「土と生命の学習」では、「つながり」をテーマに学ぶ

中1、中2が総合的な学習で取り組む「土と生命の学習」では、「つながり」をテーマに学ぶ

高1では探究活動として自らの研究をさらに深め、英語でポスターを作成。高2のハワイ研修旅行でハワイ大学の学生に向けて英語で発表を行います。
こうした学びのプロセスと日常生活を支えるのが、きめ細かな面談です。中1から高3まで年間3回以上、担任が生徒としっかり向き合い、学習と生活両面をサポートします。

自学自習・探究活動の
拠点となる「明徳館」

中2の後半から中3で取り組むのが「課題研究論文」。個人がそれぞれテーマを設定し、ゼミ形式で研究を深める

中2の後半から中3で取り組むのが「課題研究論文」。個人がそれぞれテーマを設定し、ゼミ形式で研究を深める

また、今年度は新たに図書・学習センターであり、学びの共有地(ラーニング・コモンズ)として「明徳館」を整備しました。ここは放課後の自学自習の場であり、探究活動の拠点です。話し合いながら議論を深めたり、静かに本と向き合ったり、多様な学習スタイルに応じて使い分けができるようになっています。
もうひとつの新たな取り組みが「選抜クラス入試」(2026年度入試)の新設です。従来は入試後にクラス分けテストを実施していましたが、選抜クラス入試とすることで入学直後からより最適な学習環境を整えることが可能となりました。選抜クラスは1年ごとに入れ替えがあり、標準クラスの生徒にとっても上を目指すモチベーションにつながります。
千葉明徳では「やる気があるからやる」のではなく、「やるから、やる気が出る」と考えています。さまざまな体験活動、探究活動をやり切ることが、次のやる気へとつながっていきます。たとえ失敗しても、それもまた次の探究への第一歩です。このような経験を重ねることで、自らの未来を切り開く力を開花させていくことができます。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

千葉明徳中学校
[学校HP]https://edu.chibameitoku.ac.jp/junior/
〒260-8685 千葉県千葉市中央区南生実町1412 Tel.043-265-1612
最寄駅/
京成千原線「学園前駅」徒歩1分。
JR内房線 京葉線 外房線「蘇我駅」から小湊バス15分終点。JR外房線「鎌取駅」から小湊バス10分「北生実」徒歩3分。

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