私学探検隊

課外活動「サイエンス・アドベンチャー」で研究に夢中

4つの分野に分かれて 活動!
恵泉女学園には放課後、クラブ活動とは別に専門家による指導が受けられる「課外活動」というプログラムがあります。課外活動は7団体。オーケストラや合唱、ハンドベルといった音楽系、茶道、華道、書道といった日本の文化、そしてサイエンス・アドベンチャーです。
「サイエンス・アドベンチャーは生物、化学、物理、コンピュータ・サイエンスの4つの班に分かれ、それぞれ担当の先生の指導を受けながら、フィールドワークや実験や研究を行っています。その成果は文化祭や外部の研究会などで発表します」と教えてくださったのは生物担当の宮﨑慶子先生。今回はサイエンス・アドベンチャーの生物班の活動について、高1(取材時)の富田伶さんとインスンサ彩音さんに活動の様子やおもしろさについて聞いてみました。

プラナリアからインコまで 生物班の活動を紹介
富田さんの研究テーマは「ワカケホンセイインコの鳴き方の分類」。ワカケホンセイインコの鳴き声によるコミュニケーションについて調べています。
「ワカケホンセイインコはもともとペットとして飼育されていたものが野生化し、関東でも生息している大型のインコで、学校の近くでもよく見かけます。私はその鳴き声を採取し、音声アプリを使い、鳴き方と行動の関係について研究しています」(富田さん) 2月に生物クラブ連盟の研究会で成果を発表したそうです。また、外部の発表会でワカケホンセイインコに興味をもつ他校の生徒とも知り合い、現在は他校の生徒と共同で研究しています。
「分析の仕方に苦労していますが、将来的には日本鳥学会に参加して成果を発表したいです」(富田さん) インスンサさんは、「プラナリアの密度効果について」調べているそうです。
「もともと動物が好きだったのでこの課外活動に入りました。プラナリアは体長10㎜から20㎜で再生能力が高い生き物です。学校で飼育しているプラナリアは自然環境にいる個体と比べて小さいことに気づきました。そこでプラナリアの大きさは個体群密度によって変化するのではないか、と仮説を立て調べることにしました」(インスンサさん)
研究方法として2つのビーカーの中に10匹と20匹のプラナリアを入れ、同じ環境で飼育。3週間後1匹あたりの平均の重さと増えた数を調査。その結果、「密度が高いほど成長しにくくなることがわかりました。さらに今後複数回、実験を行っていきたいです」(インスンサさん) 研究のおもしろさについて伺うと、「すぐに結果が出ない点です」(富田さん)、「仮説を立て、実験をするところです」(インスンサさん)とのこと。
また、それぞれ将来の志望について伺うと、「フィールドワークの経験が生かせる社会学部や文化人類学にも興味があります」(富田さん)、園芸クラブにも所属するインスンサさんは「農学部志望です」と教えてくれました。 「サイエンス・アドベンチャーでは自主的に課題を見つけてそれぞれの課題に取り組みます。また、科学的思考力も培われます」(宮﨑先生) 理科に興味のある受験生の方、説明会に足を運んでみて。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

恵泉女学園中学校
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