私学探検隊

“本物”に触れる修学旅行、成長と自覚の3日間

学びと成長を育む修学旅行

修学旅行を振り返って取材に答えてくれた、(左から)小川瑛大さん、東柚羽さん、佐藤暢高先生

千葉県八千代市にある八千代松陰中学校は、「文武両道」と「創立の精神」を教育理念に掲げる共学校です。生徒一人ひとりが持っている「持ち味」を最大限に生かす教育を目指しています。授業だけでなく、部活動や学校行事、探究学習、国際交流など多彩多様な体験を通じて、学びの意欲や主体性を育む取り組みを展開。中高一貫教育の特長を生かし、6年間を通して段階的に学力と人間力をしっかりと高めていきます。

毎年3月中旬、八千代松陰中学校の2年生は京都・奈良方面への修学旅行に出かけます。歴史ある名所を巡りながら日本文化への理解を深めるとともに、2泊3日の集団生活を通して、心身ともに最上級生へと成長していく貴重な機会となっています。

今回は、修学旅行に参加した新3年生の小川瑛大さんと東柚羽さん、そして引率を務めた佐藤暢高先生にお話を伺いました。旅先での体験や学び、そしてこの修学旅行を通してどのような成長があったのか?それぞれの視点を取材してみました。

知識が体験に変わった

小川瑛大さんが修学旅行で最も印象に残っているのは、清水寺の舞台です。「釘を一本も使わずに木を組んで造られていると聞いて驚きました。教科書では見たことがありましたが、実際にその大きさや構造を自分の目で見ると、感動がまったく違いました」と語ります。実物に触れることで、知識が体験へと変わった瞬間でした。また、旅行中は団体行動が中心、時には意見が分かれる場面も。「自分の気持ちを抑えて、みんなにとって一番よい選択を考えるようになっていきました」と話します。八千代松陰中学校野球部でキャプテンを務める小川さん。修学旅行を通じて仲間と行動する難しさと大切さから、自身の成長を感じたようです。

新しい自分に会えた3日間

京都・伏見稲荷大社にて。鮮やかな鳥居に囲まれて、クラスメイトとの思い出をパチリ。

東柚羽さんは、「もともと歴史が苦手で、京都ってお寺やお城ばかりで退屈かもしれないと思っていました」と話します。一番印象に残っているのは班別研修で訪れた二条城。「床が“鶯張り”になっていて歩くと音が鳴ったり、物置のように見えた場所に警備の人が隠れていたりと、知らなかったことがたくさんあって驚きました」シルバーガイドさんの話もとても楽しく、興味を引かれたそうです。また、新体操部の部長を務める東さんにとって、リーダーとしての自覚を深める機会にもなりました。「集合時間の声かけや行動の確認を自分から率先してできました」「人を支える意識が強まりました」と、旅を通して得た成長を語ってくれました。

本物に触れ、自覚を育てる

引率を務めた佐藤暢高先生は「この時期に修学旅行を行うのは、最上級生としての自覚を持ってほしいからです」と語ります。行き先が京都・奈良である理由は、「日本の文化や歴史の本物に触れられるから」。「本校ではクラブ活動も全員必修で、3年生は学校生活全体をリードする存在。下級生を導く立場になることへの意識も、この旅で高めてほしい」「将来、彼らが海外に日本文化を紹介してくれたらうれしいですね」と期待を寄せています。

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

八千代松陰中学校
[学校HP]https://www.yachiyoshoin.ac.jp/
〒276-0028 千葉県八千代市村上727 Tel.047-482-1234
最寄駅/ 京成本線・東葉高速鉄道「勝田台駅」からバス「八千代松陰高校前」。スクールバス:「勝田台駅」、東葉高速鉄道「村上駅」から通学用直通バス、「北総コース」ほか生徒専用会員バスあり。

この学校の詳細情報を見る