楽しみながら続けられる環境が魅力。音楽を奏でながら計画性・リーダーシップを育む

お話を聞かせてくれた、部長の多田結翔さん(高3)。「小さい頃から音楽が好きでしたが、吹奏楽部での経験を通じて、その思いがより強くなりました。卒業後も何らかの形で音楽に関わり続けたい」
音楽と仲間を大切にする吹奏楽部
放課後の校舎に鳴る、管楽器の輝くような音色と打楽器のリズミカルな響き。ある日の獨協中学校・高等学校吹奏楽部は、次の定期演奏会に向け、お互いの音を確認しながら曲を仕上げていました。
部長を務める多田結翔さん(高3)は「中高一貫校なので、中学からの同じメンバーで長く活動を続けることができます。そのため、チームワークの良さが強みになっています」と話します。
多田さんが部長になり掲げたテーマは「仲間を大切にすること」。「この『仲間』には、演奏するメンバーだけでなく、音楽を創る上での『音の仲間』、すなわちハーモニーや和音の美しさを大切にするという意味も含まれます」。
2020年度に中学に入学した多田さんは、当時コロナ禍の影響で部活を8月末まで始めることができず、定期演奏会も中止になるなど音楽の楽しさを共有する機会が少なかったといいます。だからこそ「人と人とのつながり」を意識するようになり、部活動でも「仲間を大切にすること」をテーマに掲げたと語ります。
吹奏楽部ではOBとの交流も活発に行われており、大学のオーケストラで活動する先輩たちが指導に訪れることも多いといいます。「先輩方からのアドバイスはとても貴重で、音楽的な技術だけでなく、演奏に対する考え方も学ぶことができます」(多田さん)。
吹奏楽部の活動の醍醐味とは?「吹奏楽の魅力は、仲間と一緒に音楽を作ることです。ピアノのようなソロ演奏とは異なり、吹奏楽は一人では成立しません。全員で音を合わせ、アンサンブルを作り上げることが何よりの醍醐味です」
また、誰か一人が欠けても全体の演奏に影響が出るため、一人一人の責任感が非常に大切だといいます。「演奏技術だけでなく、お互いを思いやる気持ちも育まれます」と、コミュニケーションの重要性を語ってくれました。
男子校の吹奏楽部といえば、厳しい練習と高い技術力を求められるイメージもありますが、顧問である古池先生は「文武両道を重視し、勉強とのバランスを大切にしています」と語ります。
「ガツガツと厳しい練習を課すよりも、仲間と音楽を楽しみながら続けられる環境を提供することで、卒業後も音楽を続ける生徒が多くなっています」と古池先生。音楽を奏でる喜びを仲間と分かち合いながら成長できることが、同校吹奏楽部の大きな魅力となっています。
週5日、放課後に練習。演奏の機会が豊富で、中1から舞台に立てる。

中学生の部員も多く、高校生が指導する場面も。「後輩との信頼関係を築くために、対話を大切にしています」(多田さん)

生徒主体の運営が特徴的な本校の吹奏楽部。技術面でのアドバイスは顧問が担当するものの、日々の練習の進行や方針決定は生徒が中心に行う
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
獨協中学校
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