創立50周年記念!別学の完成形を具現化する新校舎!
男女の発達の違いや
特性から別学を推進

サッカーの強豪校でもある桐光学園。サッカー部の応援は男女一緒に参加し、全校一体となり、桐光の健闘を祈る!
2028年桐光学園は創立50周年を迎えます。先日、50周年記念事業として新校舎建設が発表されました。設計は理事長の小塚良雄先生で、厚生労働省で25年間、国立病院の設計を担当していました。
「新校舎をつくることにより、従来の中庭を五角形の広場にします。ヨーロッパでは街の中心に人々が集う広場があります。本校のコンセプトも校舎群の中に大きな広場を据えることで、“男女別学の完成形をつくっていこう”というものです」(小塚先生)
校長の岡村薫先生に男女別学について伺いました。
「創立当初、本校は男子校でした。しかし、生徒のご家族から『姉妹も受け入れてほしい』というご要望もあり、91年に女子部を創立。以来授業は男女別ですが、クラブ活動や委員会、学校行事などでは男女一緒に活動し、学校を盛り上げています」(岡村先生)
最近は共学校化する私学が増え、公立高校での共学校化の議論が話題にも。
「男子と女子では発達の違いや学びの特性から指導方法が異なります。とくに中学生のうちはそれぞれの発達に従った指導をしてその力を伸ばしていきます」(岡村先生)
国際プログラムのエキスパートで海外の教育事情に詳しい岡村先生は、「アメリカでは別学のメリットが認められており、『タイトル・ナイン』(男女教育均等法)では2006年の改正で、公立学校内で男女別学クラスの設置が認められ、その数が急増しました」と教えてくれました。
高2になると、選択授業や講習は男女一緒に行います。

校長の岡村薫先生は1988年より同校に勤務。英語科から国際部部長を経て現職。
「男女それぞれがお互いの存在を意識しながら切磋琢磨できる環境を整備すること。新校舎の整備もその一環であり、男女それぞれの学びのスタイルに最適化された空間を提供しつつ、全体として一つの学校としての一体感も大切にしていきます」(岡村先生)
多彩な学びから
得意を見つける
校長先生として2年目の抱負について伺いました。
「来年度は全員国公立に合格させたいというモチベーションでいますが、基本は生徒が望む進路や大学を叶えてあげることだと考えています」
大規模校ならではの多彩なプログラムで生徒たちは主体的に学び、得意分野を発見し、進路へとつなげていきます。最後に岡村先生は「学校としては創立以来の伝統に誇りをもち、守りながら未来へと進んでいきます」と締めました。

新校舎の完成予想図(手前の白い建物が新校舎)。2026年6月に体育館を解体し、12月から工事が着工。完成披露は2028年9月の文化祭を予定している。
新校舎は体育館の跡地に建設、6階建てとなる予定。1階を科学棟、2階を高2・高3の職員室、3階から5階を男子のホームルーム教室、6階は音楽室や美術室などの芸術棟を計画している。
高2・高3の職員室はこれまで男女別だったが、新校舎を機に進路指導などの情報共有が期待されるため、一緒となり、さらに生徒と先生の対話ができる空間を創出。また、ホームルーム教室の中心には9m×25mのホール=ラーニングコモンズを予定。こちらも交流の場としての役割に期待が。さらに、科学棟と芸術棟からは、ともに同校がこれまで以上に注力していきたいという意気込みが伝わってくる。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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