14年連続で都内男子校最多の志願者を集めた東京都市大学付属中学校（世田谷区）。豊富な「科学実験」の授業でのレポート作成や弁論大会、中期修了論文など、生徒たちが自ら考え探究し表現する力を伸ばす取り組みを多く実践している学校です。加えて、各学年に40名程度在籍する海外帰国生との日常的な相互刺激、中3希望者対象のニュージーランドターム留学、マレーシア異文化体験プログラムなどの多彩な海外研修の機会を通じて、世界でたくましく生きる力を育んでいます。

そんな同校には、運動系から文化系まで幅広いクラブが中学で25種類以上あります。原則週3回という活動日数は、他校に比べると決して多いわけではありませんが、「毎日の授業とクラブを、どちらも全力で取り組むのは当たり前」という校風が持ち味の同校。公式のサッカーコートがとれる照明付きの全面人工芝グラウンドや天井高約10mの体育館、トレーニングルーム、学校からバスで10分ほどの総合グラウンドなどの充実した施設設備を活用しながら、精力的に活動しています。

 

都市大付属の魅力は、豊富なクラブ活動だけではありません。今回取材に応じてくれた中学3年の生徒さんに印象深い授業や行事について聞いてみました。

「科学実験の授業は、一人ひとりに実験器具があって実際に手を動かして学べるので、面白いし力がつくと思います」（藤島大悟くん）

「実験室が多いので、普段の授業でも、実験をすることが多いです。例えば、地学の授業では、地層の模型を作って津波や地震の液状化現象について学びました」（黒木翔太くん）

「盛り上がって楽しかった行事は体育祭です。コロナ前の形で実施できた初めての年ということもあり、みんなで試行錯誤しながら進めて仲が深まりました」（岩永眞英くん）

「秋に行われた柏苑祭（文化祭）は、受験生や保護者の方、地域の方まで幅広い層の方々が多数来てくださっていて、圧巻でした」（美浦弘治くん）

 

充実の施設を活用した授業やスケールの大きい全校行事に加えて、趣味の合う仲間たちとのクラブ活動にも思い切り打ち込める都市大付属。今回取材に応じてくれた生徒さんはみな、「やりたいクラブ活動があったから、受験校に選んだ」と口をそろえていました。お気に入りのクラブがあればぜひ、説明会などに足を運んでいただき、都市大付属への合格を目指して欲しいと思います！ 

 

 鉄道研究部 

鉄道研究部は、柏苑祭（文化祭）で展示するジオラマを制作する「模型班」、鉄道を撮影した写真を元に下敷きやカードなどを作る「現像班」、テーマを決めて鉄道会社を調査したり、改札機や券売機などの段ボール工作をしたりする「模造紙班」で構成されています。もともと鉄道好きの部員が多いですが、お互いの興味や知識を共有していくことで、各地方の鉄道のことや地理に詳しくなることができます。

中高一緒に活動していますが、先輩と後輩の仲がよく、OBの方も合宿など際によくアドバイスをしに来てくださいます。2023年の柏苑祭では、2日間で4000人もの方が展示を見に来てくださいました。今年の柏苑祭でも良い発表ができるよう、1年間頑張っていきたいと思います。

 

中学サッカー部 

中学サッカー部は、中学の運動部で最も部員数が多い部活です。人工芝のグランドで練習し、日曜日には公式戦に出場しています。サッカー部の合言葉は、「感性・感謝・感動」です。サッカーの技術だけでなく日頃から感性を磨き、お世話になっている周りの方への感謝の気持ちを忘れずに学校生活を送ることで、感動が生まれる、という意味です。この合言葉を体現するために、心を込めて挨拶をすることを習慣にしています。

部の目標は、都大会で優勝して全国大会に出場することです。2023年の新人戦東京都大会ではベスト4の成績を修めることができました。今年も感謝の心を持ち続け、さらに上位を目指していきたいと考えています。