私学探検隊

企画から進行までのすべてを生徒たちが運営!在校生による学校説明会

学校の魅力を紹介するアドミッションスタッフ

東京家政大学附属女子中学校・高等学校は学園創立から140年以上の歴史を誇る伝統校です。同校のアドミッション・ポリシー(入学者の受け入れに関する方針)として、「学校生活において、授業に真剣に取り組むとともに、学級活動や児童会・生徒会などの活動に主体的に参加し、集団に貢献するとともに友情を大切にしてきた児童・生徒の入学を期待します」と、公式サイトや学校案内に記載されています。それを象徴するかのような組織が在校生有志による「アドミッションスタッフ」で、中高合わせて総勢約90人の生徒たちが部活動や生徒会とは別に、学校の魅力を伝えるために活動しています。

アドミッションスタッフは年に2回、「在校生による学校説明会」を主催・運営し、受験生親子のために生徒のみで講堂での説明会、説明会後の学校見学、そして個別相談の対応までを担当します。中学の説明会は中学生が中心となって行い、高校生はフォローやアドバイスなどの役割を担います。今回は12月24日のクリスマスイブに開催された「第2回在校生による学校説明会」を取材しました。

受付で参加者にパンフレット、水、お菓子を配布

会場への案内で、「手でしっかり合図して」とアドバイスする高3

 

短い準備期間で完成した参加者が楽しめるプログラム

オープニングはハンドベルでクリスマスメドレーを演奏

アドミッションスタッフの活動は、生徒会や部活動が優先となっているため、全員で集まって準備をする時間が少なく、短い準備期間で受験生親子が学校の魅力を知り、同校を受験したいと思ってもらえるような説明会を作り上げなければなりません。学校の紹介だけではなく、エンターテインメント的な要素も取り入れ、夏の「第1回在校生による学校説明会」では制服のファッションショーを行いましたが、第2回は開催日に合わせたクリスマスソングでオープニングはハンドベルの演奏、エンディングではダンスを披露。その練習も短時間でまとめ上げ、来場した小学生に先輩たちが学校生活を楽しんでいる様子を伝えることができました。基本的に最後まで口出しをせずに生徒たちに任せる方針という広報部長の渡邉健先生は「夏のファッションショーはただ制服を着て歩くだけで練習もそれほど必要のないものでしたが、今回のハンドベルとダンスは部活動などで専門的に音楽やダンスをしているわけではない生徒たちが頑張って練習して完成させたので、評価できると思います」と話してくれました。

 

授業、部活動、行事など学校生活を生徒の目線で

スクールランチの説明をする生徒たち

説明会は「家政の魅力」、「授業紹介」、「部活動紹介」、「行事紹介」、「家政の一日」、「入試直前アドバイス」などで構成。それぞれのコーナーで担当の生徒が説明を行いました。例えば、同校の魅力として、中学生には全員を対象に毎日温かいスクールランチが提供されていることを紹介。育ち盛りの生徒たちに必要な栄養バランスを考慮し、毎日異なるメニューとなっているのだとか。行事に合わせた献立も登場するなど、生徒たちも毎日楽しみにしているようです。高校生になっても希望があれば1食単位でランチを注文することができます。

また、同校では「MYP(国際バカロレア教育の中等教育カリキュラム)授業」を行っており、実際にその授業で行われた「MYP選挙」を再現する場面も。「もしも生徒が政党から選挙に出たら」という仮定のもと、「家政党」「十条党」から出馬した生徒が公約を発表し、生徒たちが実際に投票を行うというもので、授業では家政党が勝利しました。説明会でも参加者に投票したい政党、候補者を挙手してもらいましたが、こちらでは十条党が票を集めました。公約は女性が社会で活躍したり、充実した子育てをするために女子中学生の目線で考えた「幼児教育・保育の無償化」、「国公立大学の無償化」、ハイヒールを履くことを強要しない「NO ハイヒールビズ」などの政策があり、中学生ながら世の中の動きにアンテナを張り、広い視野で物事を捉えている様子がわかりました。

 

実際の学校生活がわかる生徒の案内による学校見学

学校見学でイングリッシュルームの活用方法について説明してくれたN.Nさん(中2)

学校説明会終了後、校内の案内を希望する人と個別相談を希望する人は、実際に生徒たちと会話をして、生の声を聞く機会がありました。学校見学希望者は何組かに分かれて、生徒に学校のいろいろな施設を案内してもらいました。大学のキャンパスと隣接しており、大学図書館も利用できるため、大学生活がどのようなものなのかイメージしやすいことも大学附属校の魅力です。また、イングリッシュルームではネイティブの先生が英検の面接対策をしてくれたり、洋書に親しんだりできます。体育館や理科室が複数あるなど、施設が充実していて、勉強や部活動などにも思い切り打ち込めそうです。

個別相談に応じるアドミッションスタッフの生徒たち

一方、生徒による個別相談では、先生が担当する時とはまた違った受験生からの質問が飛び出すことも。小3の子に「家政らしい部活動など、学校生活の楽しいことを教えてほしい」と言われたS.Sさんは手芸部の活動内容を紹介してあげたのだとか。また、H.MさんとA.Tさんは受験が目前に迫った小6の受験生に算数の速さの問題の解き方をわかりやすく説明したといいます。

参加者が会場を出る際には生徒たちの手作りのプレゼントが配布されました。高校の食物研究部が作成したクリスマスツリーと桜の形をあしらった米粉のクッキーと生徒たちの手作りのサンタストラップ、合格祈願の栞のセットです。特に年明けに受験を控える小6の受験生にとっては励みになり、勇気づけられたことでしょう。

 

説明会終了後にはアドミッションスタッフの記者会見も

説明会のすべてのプログラムを終えると、この日参加したアドミッションスタッフが再び壇上へ上がり、記者会見を行いました。

中学生の代表を務めるA.Sさんは「夏の第1回の説明会の反省点を踏まえ、最初はもっと女子校の魅力を伝えようと考えたが、女子校は他にもたくさんあるので、だんだん家政ならではの魅力を伝えようという考えに変わっていった」と話します。そのため、学校生活や部活動など、学校説明会でよくきかれる質問を中心に紹介することをポイントにしたのだとか。部活動や定期試験などもあり、多忙な学校生活の中でどれだけのことができるのかを考えながら準備を進めたといいます。中3のメンバーだけで集まって話し合ったこともあったそうです。高3の総代表・K.Kさんは「ハンドベル演奏など季節に合っていて、とても良い企画だと感じた。みんな緊張しながら発表していたので、もう少し笑顔があれば、より楽しくなったかも」と感想を話しました。

渡邉先生が今日の説明会の自分たちへの評価について生徒に挙手を求めたところ、90点以上はゼロ、70点、80点に多く手が挙がり、なかなか厳しめの評価。逆に夏の説明会の評価は70点だったという渡邉先生ですが、ハンドベル、ダンスなどの創意工夫を評価し、「今回は100点満点をあげたい」と生徒たちを称賛しました。

同校では、通常の先生が主体の説明会にもアドミッションスタッフの生徒たちが登場し、学校紹介や個別相談を行っています。アドミッションスタッフの中にも「説明会で先輩たちの姿を見てこの学校を志望し、自分もアドミッションスタッフになった」と話す生徒が何人かいました。実際に通っている生徒たちが学校の魅力を肌で感じ、受験生に伝えていこうという思いの強い同校に足を運んでみてはいかがでしょうか。

記者会見で質問に応じる中3代表のA.Sさん


東京家政大学附属女子中学校
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